こんにちは。株式会社NyamoWorld代表の大村です。
年会費が22,000円から33,000円に上がり元が取れるか不安な方、改悪されたという口コミを見て実際の影響を確かめたい方——セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスを検討している方から、こうした疑問をよく耳にします。
デメリットをきちんと把握してから申し込みたい方や、他のビジネスプラチナと比較して最終決断をしたい個人事業主・中小企業経営者の方に向けて整理しました。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスのデメリットと、誰にとって問題になるかをまとめると次のとおりです。
| デメリット | 影響が大きい人 | 回避策 |
|---|---|---|
| 国内ポイントが1倍(個人版の半分) | 国内でポイントを貯めたい方 | 個人版プラチナを無料発行して補完 |
| 旅行保険の家族特約なし | 家族の旅行・出張をカバーしたい方 | 個人版プラチナを無料発行して補完 |
| スマートフォン保険が非付帯 | 業務スマホの破損リスクが気になる方 | 個人版プラチナを無料発行して補完 |
| 追加カードはプライオリティパス登録不可・旅行保険対象外 | 従業員に海外出張をさせる会社 | 本会員同伴なら利用可(同伴者料金あり) |
| 税金・公共料金の還元率0.25%(2024年改悪) | 税金払いでマイルを稼ぎたい方 | 他社も同様。キャッシュフロー管理に割り切る |
この記事では、5つのデメリットの影響度と回避策、改悪情報の実態、さらにプライオリティパスやコンシェルジュを使わない方向けの代替カードまでを解説しています。
「自分の使い方で申し込む価値があるか」を判断するための材料をすべてお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてください。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスのデメリット5つを正直に解説
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、年会費33,000円(初年度無料)でプライオリティ・パスやコンシェルジュが付くビジネスプラチナカードとして評価されています。ただし、正直に伝えると弱点もあります。
「どんな使い方をする人にとって問題になるか」を明確にしながら、5つのデメリットを解説します。
最大の弱点:国内ポイントが個人カードの半分
ポイント還元率を重視する方にとって、ビジネス版の国内ポイントは見逃せない弱点です。
2025年6月のリニューアルで、同じ年会費33,000円の「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(個人版)」は国内ポイントが2倍(1,000円=2ポイント)に引き上げられました。
一方、ビジネス版は国内1倍(1,000円=1ポイント)のまま据え置きです。
| セゾンプラチナ(個人版) | セゾンプラチナ・ビジネス | |
|---|---|---|
| 国内ポイント | 2倍(1,000円=2P) | 1倍(1,000円=1P) |
| 海外ポイント | 2倍 | 2倍 |
| 年会費(2年目以降) | 33,000円 | 33,000円 |
(2025年6月時点)
同じ年会費でポイント還元率が半分というのは、国内メインでギフトカードや商品との交換を重視する方には大きな差になります。
家族の海外旅行・出張をカードの旅行保険でカバーできない
家族のいる経営者にとって見落としやすいのが、旅行保険の「家族特約」がない点です。
セゾンプラチナ・ビジネスの海外旅行傷害保険(最高1億円)は本会員のみが対象です。追加カード会員は補償対象外になります。個人版プラチナには家族特約があり、本会員と生計を共にする家族も補償されますが、ビジネス版にはその仕組みがありません。
家族で海外旅行に行く機会が多い方や、家族が独立して海外出張に出るケースがある方は、旅行保険の補償を別途手当する必要があります。
スマートフォン保険が非付帯
2025年6月のリニューアルで、個人版プラチナにはスマートフォン保険(最高50,000円、自己負担10,000円)が新たに付帯されました。ビジネス版にはこの保険がありません。
スマートフォンを日常的に業務で使っていて、画面割れや水没のリスクを気にする方には気になるポイントです。もっとも、法人として端末を支給・管理しているケースでは、会社の備品として別途保険をかけることも多く、個人利用中心の方ほど影響が大きいと言えます。
従業員に追加カードはプライオリティパス・旅行保険の対象外
従業員への追加カード発行(最大9枚、1枚3,300円)は経費管理に便利ですが、追加カード会員には2つの制限があります。
- プライオリティ・パス:追加カードでは登録できません。追加カード会員がラウンジを使う場合、本会員の同伴者として1名あたり35米ドルの同伴者料金が発生します
- 海外旅行傷害保険:追加カード会員は補償対象外です
追加カード会員は海外・国内ともに旅行傷害保険の補償対象外です。従業員が出張に出る頻度が高い会社では、旅行保険を別途手当する必要があります。
アメックスブランドの加盟店制限と海外手数料:ステータス性の対価として割り切れるか
アメリカン・エキスプレスは、VisaやMastercardと比べると加盟店数が少ないブランドです。国内では大手百貨店・ホテル・レストランでの利用に困ることはほとんどありませんが、海外では地域によって使えない店舗が出てくることがあります。
また、海外での利用時には国際ブランド手数料と発行会社手数料が合わさった海外事務手数料がかかります。
海外出張の頻度が高い方は、Visaのサブカードを1枚持ち合わせておくと、利用できる店舗の幅が広がり手数料の使い分けもしやすくなります。
アメリカン・エキスプレスのブランド力はステータス性の証でもあります。使える店が限られる点を弱点と見るか、プレミアムブランドの特性として受け入れるかは、使い方次第です。

セゾンプラチナ・ビジネスの改悪情報
セゾンプラチナビジネスが改悪されたという口コミを見かけて不安に思っている方もいるかと思います。2024年以降に実施された変更を整理します。
2024年1月から税金・公共料金は還元率が0.25%に
2024年1月11日の利用分から、税金・公共料金など特定カテゴリのポイント付与率が引き下げられました。
| 改定前 | 改定後(2024年1月11日〜) | |
|---|---|---|
| 永久不滅ポイント | 1,000円=1P(還元率0.5%) | 2,000円=1P(還元率0.25%) |
| SAISON MILE CLUB | 1,000円=10マイル(還元率1.0%) | 2,000円=10マイル(還元率0.5%) |
(2024年1月時点)
対象は国税・地方税(法人税・消費税・所得税・固定資産税など)と、電気・ガス・水道などの公共料金です。
SAISON MILE CLUBを登録している場合、税金払いでのJALマイル還元率は従来の1.0%から0.5%に半減しています。国税クレジットカード直接納付の手数料が約0.99%かかることを加味すると、0.5%の還元では手数料分をカバーしきれないケースがあります。
1マイルを2円以上の価値で使える方であれば実質プラスになる場合もありますが、確定的な利益ではありません。税金の支払いはポイント・マイル目的よりも、キャッシュフローの管理や56日間の支払い猶予の活用という観点で考えるのが現実的です。
この変更はセゾンカード固有の動きではありません。2023〜2024年にかけて、JCBやVisa系の主要カードを含む多くのクレジットカード会社が税金・公共料金のポイント還元率を引き下げており、業界全体の流れです。
セゾンプラチナ・ビジネスだけが劣化したわけではなく、どのビジネスカードを選んでも税金払いのポイント効率は大きくは変わらない状況になっています。
au PAYチャージへのポイント付与も2025年11月に終了
2025年11月以降、au PAYへのチャージによるポイント還元率は0%になりました。au PAYへのチャージ経由で還元率を上乗せする使い方をしていた方には影響があります。
Apple Pay・Google Pay・QUICPayでの決済は通常通りポイントが付与されます。「au PAYへのチャージ元としてセゾンカードを使う」という運用がNGになった、と理解するのが正確です。

個人版プラチナを無料発行すると3つのデメリットが解消される
ここまで紹介したデメリットのうち、「国内ポイントの低さ」「家族特約なし」「スマートフォン保険なし」の3つは、2025年6月のリニューアルで追加された特典によって手当できます。
無料発行で補える:国内ポイント2倍・家族特約・スマートフォン保険
セゾンプラチナ・ビジネスを保有していると、「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(個人版)」を年会費無料で発行できます。
個人版プラチナが持つ特典のうち、ビジネス版で不足している部分は以下の3点です。
- 国内ポイント2倍(1,000円=2P)
- 旅行保険の家族特約あり(生計を共にする家族が補償対象)
- スマートフォン保険(最高50,000円、自己負担10,000円)
ビジネス版(33,000円)を持つだけで、本来33,000円かかるはずの個人版プラチナを追加コストゼロで手に入れられます。国内の買い物は個人版で決済してポイント2倍を享受し、経費・出張関連はビジネス版で決済する使い分けが自然にできます。
2枚持ちで増えるコストと管理の手間
個人版プラチナの発行自体は無料ですが、確認しておきたい点が2つあります。
- SAISON MILE CLUBは1枚のみ登録可能:ビジネス版か個人版のどちらか一方にしか登録できません。JALマイルを貯める場合はどちらのカードで登録するかを決める必要があります
- カード2枚分の明細管理:経費用と個人用で明細が分かれるため、月次の管理に慣れるまで少し手間がかかります
カードが2枚になることへの抵抗感がなければ、追加コストなしで弱点を3つ補える選択肢です。

デメリットを踏まえてもセゾンプラチナ・ビジネスを選ぶべき人の条件
デメリットを正直にお伝えしました。それでも、特定の使い方をする方にとっては年会費33,000円を十分に回収できるカードです。
年会費の元が取れる利用パターン(プライオリティパス・JALマイル・コンシェルジュ活用)
年会費の元を取りやすい使い方は、主に以下の4つです。
プライオリティ・パス(プレステージ会員)
通常年会費469米ドル(約7万円)相当が無料付帯。国内外の空港ラウンジを回数無制限で使えます。年に数回でも出張や旅行で空港ラウンジを利用するなら、それだけで年会費分に相当します
SAISON MILE CLUB(年会費5,500円)
JALマイル最大1.125%還元。年間300万円の経費決済で約33,750マイルが貯まります。マイルを特典航空券に充てれば十分な価値を引き出せます
招待日和(セゾンプレミアムレストランby招待日和)
国内外約240ヵ所のレストランで2名以上のコース利用時に1名分が無料。接待や会食の機会があれば、1回使うだけで数万円分の価値になります
コンシェルジュサービス
24時間365日、電話・メール・チャットで対応。レストランの予約・出張の手配・ギフトの手配など、ビジネスオーナーの時間コストを削減できます
海外出張や国内外での接待の機会が定期的にある方、JALマイルで特典航空券を取る使い方をしている方には、年会費を十分に上回る価値があります。
プライオリティパスやコンシェルジュを使わない場合は年会費33,000円が割高になる
以下のような使い方をする方には、年会費に対してカードの価値が発揮しにくくなります。
- 国内線のみで飛行機を使い、ラウンジの必要性を感じない
- 接待・会食の機会がほとんどない
- JALよりANAを使い、マイルも特に重視しない
- コンシェルジュサービスを使う習慣がない
このタイプの経営者・個人事業主にとっては、33,000円の年会費に対して活用できる特典が限られてしまいます。ビジネス用途の経費管理だけが目的であれば、年会費の低い他のビジネスカードとの比較を検討してみましょう。


プライオリティパス・コンシェルジュが不要な人が検討すべきビジネスカード
「プライオリティパスもコンシェルジュも使わない。でもビジネスカードとしての特典は欲しい」という方には、別の選択肢があります。
アメックス・ビジネス・ゴールドが選択肢になる理由
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード(年会費49,500円)は、コンシェルジュとプライオリティパスはありません。一方で、ビジネスオーナーに実用的な特典が揃っています。
- ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン:全国約200店舗のレストランで2名以上のコース利用で1名分無料
- ビジネス・フリーステイ・ギフト:年間300万円以上の利用で1泊、500万円以上で2泊、東急「ツギツギ」の無料宿泊予約コード(1泊2名・20,000円相当)
- ポケットコンシェルジュ:厳選レストランのオンライン予約・決済で10%キャッシュバック
- 空港ラウンジ:国内14空港+ハワイで本会員・同伴者1名まで無料(追加カード付帯特典あり会員も利用可)
- 海外旅行傷害保険:最高1億円、家族特約あり
プライオリティパスの代わりに国内空港ラウンジが使え、旅行保険に家族特約もあります。セゾンプラチナ・ビジネスに比べて年会費は高くなりますが、グルメ・ホテル優待に魅力を感じる方には合っています。
セゾンプラチナ・ビジネスとアメックス・ビジネス・ゴールドの2枚持ちが相性よい理由
2枚のカードを組み合わせると、特典がほぼ重複しません。
| 特典 | セゾンプラチナ・ビジネス | アメックスビジネスゴールド |
|---|---|---|
| プライオリティパス | ○(回数無制限) | × |
| コンシェルジュ | ○(24時間) | × |
| ダイニング特典 | ○招待日和 (約240ヵ所) | ビジネスダイニングコレクション (約200ヵ所) |
| ビジネスフリーステイギフト | × | ○(年間利用額条件あり) |
| 家族特約(海外旅行保険) | × | ○ |
※ダイニング特典はサービスの提供元が異なりますが、重複する店舗があります。
(2025年6月時点)
2枚の合計年会費は82,500円(セゾン33,000円+アメックスビジネスゴールド49,500円)です。アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード(165,000円)の半額以下で、グルメ・ラウンジ・ホテル・保険の特典をほぼ網羅できます。
「どちらのカードで決済するか」を経費の種類で分けることで、ポイント・マイルの効率も高めやすくなります。

セゾンプラチナ・ビジネスのデメリットに関するFAQ
- セゾンプラチナ・ビジネスのデメリットで最も影響が大きいものはどれですか?
-
最大の弱点は、国内ポイントが個人版プラチナの半分(1,000円=1P)である点です。ただし、ビジネス版を保有すると個人版プラチナを年会費無料で発行できるため、国内の買い物は個人版で決済することで事実上カバーできます。JALマイル目的の方は、ビジネス版も最大1.125%で変わりありません。
- 2024年の改悪はセゾンカードだけの問題ですか?
-
いいえ、業界全体の流れです。税金・公共料金の還元率は2023〜2024年にかけてJCBやVisa系を含む多くのカード会社が同様に引き下げました。セゾンプラチナ・ビジネスだけが劣化したわけではなく、税金払いにどのビジネスカードを使ってもポイント効率は大きく変わらない状況です。
- 追加カードを持った従業員もプライオリティパスを使えますか?
-
追加カード会員はプライオリティパスに登録できません。ただし、本会員の同伴者として1名あたり35米ドルの同伴者料金で利用することは可能です。従業員が単独で海外出張する場合はラウンジを利用できないため、出張用途の多い会社では事前に確認しておく必要があります。
- 個人版プラチナを無料発行したとき、SAISON MILE CLUBはどちらのカードで登録すればよいですか?
-
SAISON MILE CLUBは対象カード1枚のみ登録できます。経費決済をビジネス版に集約している場合は、決済金額の多いビジネス版で登録するのがマイル積算の観点から効率的です。個人の買い物が中心になる方は個人版で登録する選択もあります。
- コンシェルジュやプライオリティパスを使わない場合、おすすめの代替カードはありますか?
-
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード(年会費49,500円)が選択肢になります。コンシェルジュとプライオリティパスはないものの、ビジネス・ダイニング・コレクションや国内空港ラウンジ、家族特約付きの海外旅行保険が使えます。セゾンプラチナ・ビジネスとは特典の重複がほとんどなく、2枚持ちとしても相性がよいカードです。
まとめ
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスのデメリットは、大きく「国内ポイントの低さと一部保険の制限」と「追加カード会員の特典制約」の2点に集約されます。
なかでも注目したいのは、2025年6月のリニューアルで個人版プラチナに国内ポイント2倍・家族特約・スマートフォン保険が追加されたのに対し、ビジネス版はこれらが付かないまま同額の年会費33,000円になった点です。ただし、ビジネス版の保有者は個人版プラチナを年会費無料で発行できるため、2枚持ちにすれば3つの弱点を追加コストなしに補完できます。
改悪については、税金・公共料金の還元率半減はセゾン固有の動きではなく、他社も同様の対応をしています。税金の支払いは56日間の支払い猶予を活用したキャッシュフロー管理として割り切るのが現実的な考え方です。
年会費33,000円(初年度無料)に対して、プライオリティパス・JALマイル・コンシェルジュ・招待日和を活用できる経営者・個人事業主にとっては、依然コスパの高い選択肢です。逆に、これらの特典を使わない方には年会費が割高に感じる場面があり、その場合はアメックス・ビジネス・ゴールドとの比較や2枚持ちという考え方も選択肢になります。
まずは初年度無料の期間にプライオリティパスか招待日和を1回試してみると、年会費分の価値をリアルに感じやすくなります。


