ハワイの病院とクレジットカードの海外旅行保険|治療費の補償で比べた3枚と受診の流れ

夏休みや年末年始のハワイ旅行を予約したあとでアメリカの病院代は高いと聞くと、手持ちのクレジットカードの海外旅行保険で足りるのかが気になります。カードの案内には最高1億円とあるのに、ネットではカードの保険では足りないと書かれていて判断がつきません。

最高1億円は傷害死亡・後遺障害の額で、病院の支払いに使うのは治療費用の枠です。保険会社が公表したハワイの事例は受診だけなら10万円前後ですが、入院した事例は支払額がどれも300万円を超えています。

比べる3枚の治療費用はアメックスビジネスプラチナが最高1,000万円(利用付帯)で、セゾンプラチナビジネスアメックス(利用付帯)とapollostation THE PLATINUM(自動付帯)は300万円限度です。受診の事例の額ならどの1枚でも収まり、入院まで備えるなら治療費用が最高1,000万円のカードを選ぶか有料の海外旅行保険を足します。

もう1つ見落としやすいのが現地での動き方です。救急でなければ病院を探す前にカードの保険の窓口へ電話すると、病院の紹介や支払いの段取りを頼めます。ハワイ滞在中の人は先にハワイで具合が悪くなったときに病院にかかる流れを見てください。

旅行代金を何で払えば保険が付くか、家族は補償されるか、窓口の電話番号と帰国後の請求の書類まで順に見ていきましょう。出発前に治療費用の額と窓口の番号を控えておけば、ハワイで具合が悪くなっても電話1本で受診までの段取りを進められます。

経営者・個人事業主なら治療費用が最高1,000万円のアメックスビジネスプラチナで入院まで1枚で備えられます。

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目次

クレジットカードの海外旅行保険でハワイの病院代は足りるか

ハワイで病院にかかったときの費用とカードの保険で払える額を並べて見ていきましょう。

ハワイの入院事例の支払額とカード3枚の治療費用の比較

ハワイで入院した公表事例の支払額は300万円を超えている

ハワイは医療施設や医療技術に問題がなく、日本語がわかる医師も多い地域です。ただし外務省の海外安全ホームページは、病院の治療費と入院費は非常に高額で、ICUに入ると1日10,000ドル以上かかる例も少なくないと案内しています。

保険会社が公表しているハワイの支払い事例を並べると入院するかしないかで金額の桁が変わります。

受診・入院の内容支払われた保険金
ダイヤモンドヘッドを下山中に左足を挫いて受診約10万円
喉の痛みで受診約7.8万円
扁桃炎で6日間入院356万円
急性虫垂炎で手術・2日間入院371万円
ゴルフ中に転倒して橈骨遠位端骨折の手術407万円
心筋梗塞で4日間入院439万円
腸閉塞で4日間入院486万円
救急車で搬送され新型コロナウイルスによる肺炎で4日間入院488万円
脳梗塞で2日間入院648万円
心筋梗塞で手術・19日間入院(家族が駆けつけ・看護師付き添いの医療搬送)3,052万円

受診の2件はエイチ・エス損保のページ(2022年8月時点の情報)、入院の8件はSBI損保のページ(ジェイアイ傷害火災保険の海外旅行保険事故データ 2015年度〜2023年度)の事例です。

入院しない受診なら10万円前後で済んでいます。一方で入院は2日間でも300万円を超えています。

SBI損保のページに載っている入院の事例は23件あり、支払保険金は354万〜3,052万円です。支払保険金には家族が駆けつけた費用や医療搬送の費用を含む事例もあります。家族の駆けつけや医療搬送の記載がない入院の7件だけを見ても356万〜648万円で、治療費の部分だけで300万円を超えていました。

病院代に使うのは最高1億円の枠ではなく治療費用の枠

カードの案内でいちばん目立つ最高1億円は、病院代の上限ではありません。ケガで亡くなったときや後遺障害が残ったときに払われる傷害死亡・後遺障害の額です。

海外旅行は日本の健康保険が使えず全額自己負担、国内旅行は原則3割負担という医療費の比較図

病院の支払いに使うのは、ケガなら傷害治療費用で病気なら疾病治療費用の枠です。

補償の項目払われる場面
傷害死亡・後遺障害ケガで亡くなった・後遺障害が残った
傷害治療費用ケガで病院にかかった
疾病治療費用病気で病院にかかった
救援者費用家族が日本から駆けつけた

最高1億円と書かれたカードでもハワイの病院代に使える額は治療費用の欄で決まります。保険の案内を見るときは、まず治療費用の金額を確かめましょう。

3枚の治療費用は最高1,000万円と300万円限度に分かれる

比べる3枚では、治療費用はアメックスビジネスプラチナが最高1,000万円です。セゾンプラチナビジネスアメックスとapollostation THE PLATINUMは300万円限度です。

スクロールできます
カード年会費(税込)治療費用(傷害・疾病)付帯条件家族ハワイでの窓口と支払いの手配携行品損害(参考)申込
アメックスビジネスプラチナの券面
アメックスビジネスプラチナ
165,000円各最高1,000万円利用付帯(基本カード会員は2027年1月31日出国分まで自動付帯もあり)同行する家族も各最高1,000万円ビジネス・プラチナ・カード・アシストがカード払いができる医療機関を紹介最高100万円公式サイト
セゾンプラチナビジネスアメックスの券面
セゾンプラチナビジネスアメックス
初年度無料・2年目から33,000円各300万円限度利用付帯家族特約なし(追加カード会員も対象外)海外メディカルヘルプラインのキャッシュレス治療サービス(提携病院・本会員のみ)50万円限度公式サイト
apollostation THE PLATINUMの券面
apollostation THE PLATINUM
22,000円(年間300万円以上の利用で翌年度無料)各300万円限度自動付帯家族カード会員も対象緊急アシスタンスサービスが現金不要で治療を受けられる医療サービスを紹介50万円限度公式サイト

上の事例の額を見ると、受診の事例ならどのカードでも収まります。差が出るのは入院したときです。

公表された入院の23件のうち、支払額の合計が1,000万円未満だった16件は、治療費の部分も1,000万円未満です。アメックスビジネスプラチナの最高1,000万円の枠に収まる額です。

300万円限度のカードでは、家族の駆けつけや搬送の記載がない入院の7件がどれも限度を超えます。外務省もカード付帯の保険について、限度額が数百万円程度で重いケースには十分に対応できないことがあると案内しています。

ハワイ旅行でクレジットカードの海外旅行保険が使える条件と対象外

治療費用の額が足りていても今回の旅行で保険が付いていなければ払われません。出発前に付帯の条件と対象外の病気を確かめておきましょう。

3枚のカードの海外旅行保険が付く条件(利用付帯と自動付帯)

利用付帯は出国前に航空券やツアー代金をカードで払うと付く

利用付帯のカードは旅行の交通費やツアー代金をそのカードで払ったときだけ保険が付きます。何を払えば付くかはカードごとに書き方が違います。

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カード保険が付く支払い注意
アメックスビジネスプラチナ旅行前に日本国内で、日本出入国のための公共交通乗用具(航空機・電車・船舶等)のチケットかパッケージ・ツアーの料金を払う出国後に海外ツアーの料金を払った場合は対象外
セゾンプラチナビジネスアメックス日本出国前に、公共交通乗用具(航空機・電車・バス・タクシー等)の料金かパッケージツアー代金を払うレンタカー代・ホテル宿泊代の決済では付かない
apollostation THE PLATINUM払い方を問わない(自動付帯)出発前の特別な手続きは不要

航空券を別のカードで払ってしまった場合も、空港までの電車やバスの運賃を利用付帯のカードで払えば条件に合います。利用付帯の2枚はどちらも、日本で払っていなくても出国後に現地で公共交通乗用具の料金をカードで払えば、その時点から補償が始まります。

私は出張のとき、行きの電車やバスの運賃をアメックスビジネスプラチナで払い、旅行傷害保険の条件に合うようにしています。追加カードを渡している社員にも同じようにしてもらっています。

アメックスビジネスプラチナの自動付帯は2027年1月31日出国分まで

アメックスビジネスプラチナの基本カード会員は、2027年1月31日までに出国する旅行ならカードで払わなくても保険が付きます。自動付帯の傷害死亡・後遺障害は最高5,000万円で、治療費用は利用付帯と同じ最高1,000万円です。

2027年2月1日以降に出国する旅行は、旅行代金をカードで払った場合だけ補償されます。利用付帯の補償額は変わりません。

判定は出国日で決まります。2027年1月に出国して2月に帰国する旅行はカードで払わなくても補償されます。追加カード会員はもともと利用付帯だけで、この変更の影響はありません。

2027年2月以降にハワイへ行くなら航空券か空港までの運賃をこのカードで払っておきましょう。

子どもや配偶者が補償されるかはカードで違う

一緒に行く家族が補償されるかどうかは3枚で大きく違います。

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カード家族の補償家族が補償を受ける条件
アメックスビジネスプラチナ同行する家族も治療費用各最高1,000万円利用付帯では家族の分の旅行代金も同じカードで払う
セゾンプラチナビジネスアメックス家族特約なし(追加カード会員も対象外)個人向けのセゾンプラチナアメックスを年会費無料で持てて、そちらには家族特約(治療費用各300万円限度)がある
apollostation THE PLATINUM本人会員・家族会員・追加会員が対象家族会員は家族カードを持つ人(16歳以上の同居・同姓の親族)

アメックスビジネスプラチナの家族は、配偶者と、生計を共にする子・両親などの親族(6親等以内の血族・3親等以内の姻族)です。子や両親が勤めている場合は生計を共にする家族にならない場合があります。

自動付帯の期間も家族の治療費用は最高1,000万円です。家族の補償を確実にするなら、航空券やツアー代金は家族の分も同じカードで払っておきましょう。細かい扱いは保険ホットラインで確かめられます。

個人向けのセゾンプラチナアメックスの家族特約は、本会員の配偶者・生計をともにする同居の親族・生計をともにする別居の未婚の子が対象です。家族もそれぞれ自分が乗る交通機関かツアーの料金をそのカードで払うことが条件です。

apollostation THE PLATINUMの家族カードを申し込めるのは16歳以上です。小さな子どもと行くなら、アメックスビジネスプラチナかセゾンプラチナアメックスの家族の補償を使うか、有料の保険で子どもの分を備えます。

歯の治療と旅行前からの病気は治療費用の対象外

アメックスビジネスプラチナとセゾンプラチナビジネスアメックスは、次の病気の治療費を疾病治療費用で払いません。

クレジットカードの海外旅行保険でカバーできることと足りないことの図
疾病治療費用の対象外になる病気
  • 歯科疾病
  • 妊娠・出産・早産・流産に起因する病気
  • 旅行前にすでに発病していた病気(セゾンプラチナビジネスアメックスの補償規定では既往症)

払われるのは、旅行中か旅行が終わってから72時間以内に発病して医師の治療を始めた病気です。apollostation THE PLATINUMも同じく72時間以内の発病と治療開始が条件です。アメックスビジネスプラチナとセゾンプラチナビジネスアメックスは、治療を始めた日から180日間の費用が対象です。

持病がある人は注意しましょう。外務省も、既往症がある人は保険が適用されないケースがあるので保険会社に確かめるよう案内しています。

ハワイで具合が悪くなったときに病院にかかる流れ

2019年7月、ハワイ滞在中にクリニックを受診して点滴を受けました。旅先で病院にかかるときの動き方を順に見ていきましょう。

ハワイのクリニックで点滴を受けている腕
ハワイで受診したクリニック(筆者撮影)

命に関わる症状なら911で救急車を呼ぶ

意識がない・呼吸が苦しいといった命に関わる症状なら、迷わず911に電話して救急車を呼びます。911は警察・救急車・消防の共通の番号で、公衆電話からはコインなしでかけられます。

ハワイの救急車は有料です。外務省は、状況に応じて数百ドルから千ドルを超える費用がかかると案内しています。

セゾンプラチナビジネスアメックスの疾病治療費用は、払う範囲に緊急移送費が入っています。救急車を使ったときはその請求書や領収書も捨てずに取っておきましょう。

救急でなければ先にカードの保険の窓口へ電話する

救急車を呼ぶほどではないときは病院を探す前にカードの保険の窓口へ電話します。窓口では病院の紹介とあわせて支払いの段取りも頼めます。

ハワイのクリニックの待合室の椅子
ハワイで受診したクリニックの待合室(筆者撮影)
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カード窓口ハワイからの電話番号窓口がしてくれること
アメックスビジネスプラチナビジネス・プラチナ・カード・アシスト(24時間・日本語)1-800-374-2775可能な限り日本語のわかる医師か最寄りの医療施設の案内・カード払いができる医療機関の紹介・病院の予約や入院の手配
セゾンプラチナビジネスアメックス海外メディカルヘルプライン(24時間・日本語・本会員のみ)1800-233-2203病院・医師の紹介と予約・キャッシュレス治療サービス・緊急移送の手配
apollostation THE PLATINUM緊急アシスタンスサービスカードの保険の案内に書かれた番号日本語が通じる医療機関の紹介・緊急時の救急車の手配・現金不要で治療を受けられる医療サービスの紹介
(2026年10月時点。電話番号は変わることがあります)

ビジネス・プラチナ・カード・アシストの海外緊急支援サービスは、会員と同行する家族も使えます。対象の家族は健康保険証を共有しているか税法上の扶養関係にある配偶者・子などで、90日以内の海外旅行中に限られます。

海外メディカルヘルプラインに電話したら、次のことを伝えます。

海外メディカルヘルプラインに伝えること
  • セゾンカードの会員であることとカードの種類
  • 会員番号
  • 出国日
  • 日本の住所と電話番号
  • 海外での連絡先
  • 保険の条件を満たすカード決済の内容(決済日・決済内容・決済金額)

決済の内容を聞かれるのは利用付帯の条件を満たしているかを確かめるためです。航空券やツアー代金を払った日と金額をスマホのメモに残しておくと答えやすくなります。

3枚以外のカードを持っていく人は補償規定やカード会社の案内にある海外からの連絡先を出発前に控えておきましょう。

日本の携帯から窓口に電話すると通話料がかかることがある

アメックスとセゾンの窓口にはハワイから無料でかけられる番号があります。ただし日本から持っていった携帯電話でかけると通話料がかかることがあります。

アメックスの窓口は、日本から持っていった携帯電話からは現地のトール・フリー番号につながらない場合があります。つながったときもローミング料金と通話料金は会員の負担です。つながらないときは、カード裏面の電話番号へコレクトコールをかけると窓口へ転送されるか折り返しの電話があります。

セゾンの海外メディカルヘルプラインも、次の通話料やサービス料は会員の負担です。

  • 日本から海外ローミングした携帯電話やレンタルした携帯電話でかけたときの通話料
  • ホテル客室の電話からかけたときのサービス料や利用料

無料電話が使えないときは、アメリカ国内から (1)804-673-1144 にかけます。それでもつながらないときは海外メディカルヘルプライン東京センター (81)3-3811-8127 へかけます。

通話料を気にして電話をためらうより、まず窓口につないで病院を決めるほうが受診までの手間は少なくなります。

その場で払わずに済む手配の仕方はカードで違う

ハワイの病院で治療費をその場で払わずに済むかどうかは、窓口がどんな手配をしてくれるかで変わります。

セゾンプラチナビジネスアメックスは、補償規定に海外メディカルヘルプラインのキャッシュレス治療サービスがあります。ヘルプラインに連絡すると症状に合う医療機関を案内・手配してくれます。キャッシュレス提携病院で治療を受ければ、治療費は保険金額の範囲で保険会社から医療機関に直接払われます。すでに病院にいる場合も、ヘルプラインが病院にキャッシュレス治療を交渉します。

キャッシュレス治療が使えず、立て替えて帰国後に請求するのは次の場合です。

キャッシュレス治療が使えず立て替える場合
  • ヘルプラインに連絡しなかった
  • 保険の対象になるかを確認できない段階
  • 医師の治療の後の処方箋による薬代
  • 国や病院・医師の事情で受け入れられない
  • 保険金額を超える部分と、歯科疾病・妊娠・出産などに起因する病気

キャッシュレス治療の後で対象外と分かった場合は、後日会員に請求されます。処方箋の薬代はキャッシュレスの対象外なので、薬局で払った領収書を取っておきましょう。

セゾンカードを旅行に持っていかないと取り扱えない場合もあります。カードのコピーとパスポートのコピーを郵送で求められる場合があり、パスポートは番号・氏名のページと日本の出入国スタンプのページが要ります。出発前にスマホで撮っておくと慌てずに済みます。

保険金の請求で写しを求められる日本のパスポート
筆者のパスポート(筆者撮影)

apollostation THE PLATINUMの緊急アシスタンスサービスは、現金不要で治療を受けられる医療サービスを紹介します。国・地域などの事情で提供できない場合があります。

アメックスビジネスプラチナは、海外で病気や事故にあったらまずビジネス・プラチナ・カード・アシストに連絡するよう案内しています。窓口はアメックスのカード払いができる医療機関を紹介します。

会員が保険に入っていることを伝えたときや、医療機関がお金の理由で治療を断るときは、窓口が医療機関に保険会社へ請求書を送るよう交渉します。医療機関が応じないときは、その場で払う代わりに会員へ請求書を送るよう頼みます。

会員が意識を失っているなどで、事前の支払いか保証金がないと治療を断られる場合もあります。このときは会員か関係者の承認を得たうえで、窓口が必要と判断すれば5,000米ドルまで立て替えて医療機関に払います。立て替えた分は、後で通常のカード利用代金と同じ方法で払います。

その場で払ったら診断書と領収書を現地でもらう

私が受診したクリニックの診察室には、洗面台と電子カルテの端末がありました。

ハワイのクリニックの診察室の洗面台と電子カルテの端末
ハワイで受診したクリニックの診察室(筆者撮影)

治療費をその場で払ったら、病院で請求に使う書類を帰国前に受け取ります。帰国してから海外の病院に書類を頼むのは手間がかかるので、診察が終わったらその場で頼みましょう。

病院で受け取る請求書類
  • 医師の診断書
  • 治療費の明細書
  • 領収書

セゾンプラチナビジネスアメックスの補償規定は、医師の診断書と治療費の明細書・領収書を現地でしか手配できない書類としています。アメックスビジネスプラチナの規定は、支払いを立証する請求書と領収書の原本を求めています。

ハワイの治療費に備えるクレジットカード3枚の選び方

私はアメックスビジネスプラチナを会社の経費に使い、セゾンプラチナビジネスアメックスも持っています。補償額は上の表のとおりなので、ここでは誰にどの1枚が合うかを見ていきましょう。

アメックスビジネスプラチナは治療費用が最高1,000万円

アメックスビジネスプラチナの券面

アメックスビジネスプラチナは、治療費用が傷害・疾病とも最高1,000万円です。救援者費用も最高1,000万円で、家族が日本から駆けつける費用もこの枠で備えられます。

保険は利用付帯で、基本カード会員は2027年1月31日出国分まで自動付帯も付きます。公表されている入院の事例のうち、家族の駆けつけや搬送の記載がない7件(356万〜648万円)はどれもこの枠に収まる額です。

ハワイで具合が悪くなったら、ビジネス・プラチナ・カード・アシストが可能な限り日本語のわかる医師を案内します。病院の予約や入院の手配も頼めます。

同行する家族も治療費用は最高1,000万円です。追加カード(付帯特典あり)会員も利用付帯の補償額は基本カード会員と同じで、追加カード(付帯特典あり)は4枚まで無料で持てます。社員に追加カードを渡しておけば、出張中のケガや病気にも同じ補償で備えられます。

年会費は165,000円で、経営者・個人事業主向けのカードです。経営者・個人事業主でない人には、会社員も申し込めるセゾンプラチナビジネスアメックスが選択肢になります。

社員の出張と家族旅行の両方で入院まで1枚で備えたい経営者・個人事業主なら、治療費用が最高1,000万円のアメックスビジネスプラチナが合います。

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保険の補償額と2027年2月からの条件をもっと詳しく知りたいときは、アメックスビジネスプラチナの保険で見られます。

セゾンプラチナビジネスアメックスはキャッシュレス治療サービスがある

セゾンプラチナビジネスアメックスの券面

セゾンプラチナビジネスアメックスは、治療費用が傷害・疾病とも300万円限度で、利用付帯です。救援者費用も300万円限度です。

本会員が使える海外メディカルヘルプラインに、キャッシュレス治療サービスがあります。提携病院で治療を受ければ、保険会社が医療機関に直接払います。

家族特約はなく、追加カード会員も保険の対象外です。その代わりにセゾンプラチナビジネスアメックスを持っているあいだは、個人向けのセゾンプラチナアメックスを年会費無料で持てます。そちらには家族特約が付きます。個人向けのファミリーカードは年会費3,300円で最大4枚です。

年会費無料の条件は、年会費を請求される月の前々月末にセゾンプラチナビジネスアメックスを持っていることです。2025年6月以降にセゾンプラチナビジネスアメックスを解約して申し込み直した場合と、freee・全弁協・CPAの提携ビジネスカードは対象外です。

年会費は初年度無料で、2年目から33,000円です。会社員・フリーランス・個人事業主が申し込め、決算書や登記簿は要りません。

公表された入院の事例は支払額がどれも300万円を超えているので、入院まで備えるなら有料の海外旅行保険で治療費用を足します。

会社員で家族とハワイへ行く人や、現地でその場で払わずに済む手配を重視する人には、セゾンプラチナビジネスアメックスが合います。

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apollostation THE PLATINUMは自動付帯

apollostation THE PLATINUMの券面

apollostation THE PLATINUMは、旅行代金をカードで払わなくても保険が付く自動付帯です。治療費用は傷害・疾病とも300万円限度で、救援者費用も300万円限度です。

補償の対象は本人会員・家族会員・追加会員です。家族カードは年会費3,300円で、16歳以上の同居・同姓の親族4名まで持てます。保険の期間は出国日から最長3か月です。

ハワイで具合が悪くなったら、緊急アシスタンスサービスが日本語が通じる医療機関や現金不要で治療を受けられる医療サービスを紹介します。

年会費は22,000円で、年間300万円以上使うと翌年度は無料です。申し込めるのは18歳以上で電話連絡ができる人です。

マイルの特典航空券で行く人や、旅行代金を別のカードで払う人なら、払い方を気にせず保険が付くapollostation THE PLATINUMが合います。

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保険のほかにラウンジや現地の優待も含めてハワイ旅行のカードを選びたいときは、ハワイ旅行におすすめのクレジットカード5枚で比べられます。

今から申し込むなら出発日までにカードが届くかを確かめる

出発までの日数が短いときは、カードが届くまでの目安を先に確かめます。

カードカードが届くまでの目安
アメックスビジネスプラチナ個人事業主は約1週間・法人は約3週間
セゾンプラチナビジネスアメックス最短3営業日で発行
apollostation THE PLATINUM申込の結果のメールが届いた翌日から数えて最短3営業日後に発送

航空券をすでに別のカードで払っていても、届いたカードで空港までの電車やバスの運賃を払えば利用付帯の条件に合います。

個人向けのセゾンプラチナアメックスは、入会日の翌日以降に出発する旅行から保険の対象になります。家族特約を使いたい人は、出発日に間に合うよう早めに申し込んでおきましょう。

クレジットカードの保険で足りない人が有料の海外旅行保険を足す方法

入院や手術、ほかの島からの搬送まで備えたい人は、カードの保険だけでは足りないことがあります。足りない分は有料の海外旅行保険で足せます。

カードの保険だけで足りる場合と足りない場合は、海外旅行保険付きクレジットカードと付帯保険で十分かの判断で詳しく見ています。

ハワイで治療費が1,000万円を超えた事例

入院や手術まで備えるなら治療費用は1,000万円以上にする

在ホノルル日本国総領事館の安全の手引きは、手術やICUを使うと医療費が1千万円を超えることもあるとしています。ハワイ州のほかの島で重いケガや病気になると医療専用機でホノルルまで運ばれることがあり、この場合も1千万円を軽く超えることがあります。総領事館の短期滞在者向けの生活情報は、ICUに入って数千万円・数億円を請求された事例もあると案内しています。

損保ジャパンのページも、ハワイに行くなら1,000万円以上の医療費がカバーされる海外旅行保険に入っておきたいとしています。

1,000万円を超える保険金額でも足りなかった例があります。損保ジャパンの海外旅行保険のサイト(代理店のLINK SOLUTIONが運営)には、海で溺れてICUに約1か月入院した事例が載っています。看護師付き添いのプライベートジェットで日本へ運ばれ、現地治療費は約3,000万円かかりました。保険金額の1,700万円は全額払われましたが、超えた分は自己負担になりました。

同じサイトには、急性心筋梗塞で13日間入院し、かかった治療費用が約1,942万円だった事例もあります。

300万円限度のカードで入院まで備えたいなら、有料の保険で治療費用を足すか、治療費用が最高1,000万円のカードと組み合わせます。

治療費用を複数のカードの保険で合わせて払えるかは、アメックスビジネスプラチナとセゾンプラチナビジネスアメックスの補償規定に定めがありません。組み合わせて使う前に、カードの保険の窓口に確かめましょう。

有料の海外旅行保険は出発前に入る

有料の海外旅行保険は、日本を出る前に入っておきます。総領事館は、ハワイに着いてから保険に入るのは難しい場合が多いとしています。

保険料は治療費用の額によって変わります。エイチ・エス損保のハワイのページに載っている例は次のとおりです。

治療費用保険料(ハワイ・10〜64歳・5日間)
1,000万円1,920円
3,000万円2,320円
無制限2,880円
(2022年8月時点の情報のページの例)

この例では治療費用を1,000万円から無制限にしても保険料の差は960円です。

持病がある人や、危険を伴うスポーツ・レジャーをする人は注意しましょう。外務省は、こうした場合に有料の保険でも適用されないケースがあるので保険会社に確かめるよう案内しています。

帰国後にクレジットカードの保険金を請求するときの連絡先と書類

その場で治療費を払った人は、帰国してから保険会社に請求します。連絡の期限はカードで違います。

帰国後にカードの保険金を請求する流れと必要書類

保険会社への連絡先と期限

スクロールできます
カード連絡の期限連絡先
アメックスビジネスプラチナ事故の日から遅滞なく海外ではビジネス・プラチナ・カード・アシスト。請求の問い合わせはアメリカン・エキスプレス・保険ホットライン 0120-234586(9:00〜17:00・土日祝休み)
セゾンプラチナビジネスアメックス事故の日から30日以内損保ジャパン事故受付デスク 0120-553-935 または 018-888-8430(24時間・年中無休)
apollostation THE PLATINUM事故発生日から30日以内損保ジャパン

アメックスビジネスプラチナは、ビジネス・プラチナ・カード・アシストが会員の保険金請求の手続きを手伝います。セゾンプラチナビジネスアメックスとapollostation THE PLATINUMは、30日を過ぎないよう帰国したらすぐに連絡しましょう。

有料の旅行保険にも入っていた人は、その保険の請求を加入証書に書かれた保険会社へ直接連絡します。

治療費の請求に使う書類

請求の書類は、現地で受け取った診断書や領収書に加えて、カードで旅行代金を払ったことを示す書類を使います。

セゾンプラチナビジネスアメックスで治療費用を請求するときに原則必要な書類は次のとおりです。

治療費用の請求に原則必要な書類(セゾンプラチナビジネスアメックス)
  • クレジットカードの売上票など
  • e-ticketの控え
  • 保険金請求書(保険会社の用紙)
  • 医師の診断書
  • 治療費の明細書と領収書

場合によっては事故証明書も要ります。ほかの書類を求められる場合もあります。

アメックスビジネスプラチナは、支払いを立証する請求書と領収書の原本を使います。それ以外の書類は保険ホットラインの案内に従います。

航空券やツアー代金を払ったときのカードの明細とe-ticketの控えは、旅行の前から保存しておくと請求のときに探さずに済みます。

ハワイの病院とクレジットカードの海外旅行保険に関するよくある質問

ハワイの病院代はクレジットカードの海外旅行保険で足りますか?

受診の事例の額なら足ります。保険会社が公表しているハワイの受診の事例は約7.8万〜10万円で、どのカードの治療費用にも収まります。入院した事例は支払額がどれも300万円を超えていて、治療費用が300万円限度のカードでは足りないことがあります。入院まで備えるなら、治療費用が最高1,000万円(利用付帯)のアメックスビジネスプラチナを使うか、出発前に有料の海外旅行保険を足します。

ハワイで具合が悪くなったら最初にどこへ電話すればいいですか?

命に関わる症状なら911に電話して救急車を呼びます。救急でなければカードの保険の窓口へ電話して病院を紹介してもらいます。アメックスビジネスプラチナはビジネス・プラチナ・カード・アシスト(1-800-374-2775)で、セゾンプラチナビジネスアメックスは海外メディカルヘルプライン(1800-233-2203・本会員のみ)です。どちらも24時間日本語で対応します。

クレジットカードを何枚か持っていれば治療費用を合わせて使えますか?

治療費用を合わせて払えるかは、アメックスビジネスプラチナとセゾンプラチナビジネスアメックスの規定に書かれていません。規定にあるのは、同じような保険が付いたほかのカードがあるとき傷害死亡・後遺障害は最も高い保険金額を限度に按分するという定めです。何枚かのカードを当てにするなら、出発前にカードの保険の窓口へ確かめておきましょう。

ハワイには日本語が通じる医師がいますか?

はい、います。外務省の海外安全ホームページは、ハワイには日本語を解する医師も多いと案内しています。ビジネス・プラチナ・カード・アシストは可能な限り日本語のわかる医師を案内します。apollostation THE PLATINUMの緊急アシスタンスサービスも日本語が通じる医療機関を紹介します。

日本の健康保険でハワイの治療費は戻りますか?

自己負担を軽くできますが全額は戻りません。損保ジャパンのページは、日本の公的医療保険の海外療養費制度の手続きをすれば自己負担額を軽くできる一方で、全額の返還は受けられないと案内しています。海外療養費制度だけを当てにせず、カードの保険か有料の海外旅行保険で備えておきます。

まとめ

ハワイの病院代にクレジットカードの海外旅行保険で備えるときは、最高1億円ではなく治療費用の額を見ます。公表された受診の事例の額ならどのカードでも収まり、入院まで備えるかどうかで選ぶカードが変わります。

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備えたいこと合うカード決め手
社員の出張と家族旅行で入院まで1枚で備えたい経営者・個人事業主アメックスビジネスプラチナ治療費用は最高1,000万円(利用付帯)で、同行する家族も同じ額
会社員で家族とハワイへ行く・その場で払わずに済む手配を重視するセゾンプラチナビジネスアメックス海外メディカルヘルプラインのキャッシュレス治療サービスがあり、初年度は年会費無料
旅行代金の払い方を気にしたくないapollostation THE PLATINUM自動付帯で家族カード会員も対象

300万円限度のカードで入院まで備えたいときは、出発前に有料の海外旅行保険で治療費用を足しておきます。

まずは手持ちのカードの治療費用の額と、ハワイからかける窓口の電話番号を確かめてスマホに控えておきましょう。

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