赤字でも法人カードは作れる?個人与信型の仕組みとおすすめカードを解説

こんにちは。株式会社NyamoWorld代表の大村です。

会社の決算が赤字になってしまった。そんな状況でも、法人カードを作りたい。しかも、プライオリティ・パスやコンシェルジュといった実用的な特典がある、ある程度のステータスを持ったカードを。そう考えていても、赤字という壁を前に申し込みをためらっている経営者の方は少なくないのではないでしょうか。

この記事は、会社の業績が赤字であっても、特典・ステータス性に妥協せずに法人カードを持ちたいと考えている経営者の方に向けて書いています。赤字でも審査が通りやすい仕組みを持つカードは存在します。この記事ではその代表格として、セゾンプラチナビジネスとラグジュアリーカードのデポジット型を紹介します。

まず、この2枚の概要を整理しておきましょう。

項目セゾンプラチナビジネスラグジュアリーカード(デポジット型)
審査の種類個人与信型(決算書不要)個人与信+保証金担保
年会費初年度無料、2年目以降 33,000円(税込)チタン 55,000円〜(税込)
必要な保証金不要30万円〜9,900万円
プライオリティ・パス付帯(プレステージ会員)付帯
向いている人個人の信用情報に問題がない方信用情報に不安がある方

この記事では、なぜこの2枚が赤字法人の代表者にとって現実的な選択肢になるのか、審査の仕組みから特典の中身・デメリットまで詳しく解説しています。カードを選ぶ判断材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

赤字でも法人カードは作れる?審査の仕組みを理解することが先決

「決算が赤字だと法人カードは作れない」と思い込んでいる方は少なくありません。ただ、それは半分正解で半分誤解です。赤字だからといって一律に審査が通らないわけではなく、どのカードを選ぶかによって結果は大きく変わります。

まずは審査の仕組みを理解しておきましょう。

一般的な法人カードは「法人与信」で審査される

一般的な法人カードは、カード会社が会社(法人)の信用力を評価する「法人与信」の仕組みで審査が行われます。申し込みの際には決算書・法人登記簿謄本・税務申告書などの提出が求められ、売上規模・収益状況・自己資本比率などの財務内容が審査の中心になります。

つまり、会社の財務状況が審査の可否に直結する構造です。

赤字が審査で不利になる理由

法人与信型の審査では、赤字決算は「返済能力が低い可能性がある」と判断されるため、不利な材料になります。とりわけ複数期にわたって赤字が続いている場合や、債務超過に近い状況では、審査通過のハードルが上がります。

ただし、赤字の理由が設備投資や先行開発コストによるもので、売上自体は伸びている場合は、カード会社によっては柔軟に判断されることもあります。赤字=即否決、という仕組みではありませんが、一般的な法人与信型では赤字はマイナス要素として働くと考えておくのが無難です。

個人与信型なら赤字決算はほぼ関係ない

法人与信型とは別に、代表者個人の信用情報を審査の軸にする「個人与信型」という法人カードがあります。このタイプでは、会社の決算状況ではなく、代表者個人のクレジットヒストリー(返済実績・借入状況など)を中心に審査が行われます。

会社の業績が赤字であっても、代表者個人の信用情報に問題がなければ審査に通る可能性が高く、決算書や登記簿謄本の提出も原則として不要です。

個人与信型のカードには年会費が無料〜数千円のものもありますが、この記事では「業績は振るわなくても、ステータス性や特典の充実したカードを持ちたい」という方に向けて、プラチナクラスの選択肢を紹介します。

業績が赤字でもおすすめできるのはセゾンプラチナビジネス

個人与信型でありながら、特典・ステータス性の面でも妥協したくない方にとって有力な選択肢となるのがセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード(以下、セゾンプラチナビジネス)です。審査のハードルが低いカードは他にもありますが、プライオリティ・パス・コンシェルジュ・招待日和といったプラチナ水準の特典を備え、初年度年会費無料で試せるカードとなると、選択肢は大きく絞られます。

個人与信型のため決算書・登記簿謄本の提出が不要

セゾンプラチナビジネスの審査は代表者個人の信用情報が基準になります。法人の財務状況は審査に影響しないため、決算書・登記簿謄本の提出は不要です。入会資格は「個人事業主・経営者をはじめ安定収入のある方」とされています。

設立間もない法人や業績が安定していない時期でも、個人として信用情報に問題がなければ申し込めます。

年会費・発行スピード・利用限度額などの基本スペック

項目内容
年会費初年度無料、2年目以降 33,000円(税込)
追加カード3,300円(税込)/枚、最大9枚
発行スピード最短3営業日
利用限度額最大9,990万円(個別審査)
支払い猶予最大56日間(毎月10日締め → 翌月4日払い)
引き落とし口座個人名義・法人名義口座どちらも選択可

初年度無料のため、まず1年使ってみてから継続を判断できます。年会費の支出に慎重にならざるを得ない赤字経営期においても、リスクを抑えて試せる点は合理的です。最大56日間の支払い猶予と法人口座引き落とし対応は、日々のキャッシュフロー管理においても使い勝手のよい設計といえます。

プラチナカードとして付帯する主な特典・サービス

経費決済で使いながら、出張・会食の場面で実用的な特典が活きる構成になっています。

プライオリティ・パス(プレステージ会員)

世界148以上の国・1,700ヵ所以上の空港ラウンジを回数無制限で利用できるプライオリティ・パスが、最上位ランクのプレステージ会員(通常年会費469米ドル)として付帯します。

出張が多い経営者にとっては、搭乗までの待ち時間を静かな環境で過ごせるだけでなく、ラウンジによっては軽食・アルコールも無料で提供されるため、移動コストの節約にもなります。同伴者を連れての利用は1名につき35米ドルの費用が発生する点は覚えておきましょう。

コンシェルジュ・サービス

電話・メール・チャットの3チャネルで24時間365日対応するセゾンプラチナビジネスのコンシェルジュ・サービスが利用できます。対応範囲は旅行手配・ホテル予約・レストラン予約にとどまらず、会食先の提案・フラワーギフト手配・バンケットや会議室の紹介といったビジネス場面にも対応しています。

「急な来客に合わせて会食の場所を探したい」「海外出張のルートとホテルをまとめて手配したい」といった場面で、自分で調べる手間をまとめて代行してもらえる点が実用的です。

セゾンプレミアムレストランby招待日和

国内外約240ヵ所のレストランで、所定のコースを2名以上で予約すると1名分が無料になるサービスです。通常年会費33,000円のサービスがプラチナ会員は無料で利用できます。

各レストランにつき半年に1回(4月〜9月・10月〜翌3月の2期)利用でき、4名以上の予約でも無料になるのは1名分です。接待や会食の機会が定期的にある場合、年に数回使うだけで年会費相当の価値を生み出しやすい特典です。予約は利用希望日の3営業日前の19:00までに、専用サイトまたは専用デスクから行う必要があります。

海外旅行傷害保険

海外旅行中の事故・病気に備える保険が利用付帯(旅行代金などをカードで決済した場合に適用)で付帯します。

補償項目保険金額
傷害死亡・後遺障害最高1億円
傷害治療費用300万円
疾病治療費用300万円
賠償責任5,000万円
救援者費用300万円

海外での医療費は国内の数倍〜数十倍になるケースもあります。傷害・疾病ともに300万円の治療費補償があれば、一般的な入院・通院であれば十分にカバーできる水準です。

国内旅行傷害保険

国内旅行中の事故に備える保険が自動付帯(カードを保有しているだけで適用)で付帯します。傷害死亡・後遺障害の補償は最高5,000万円です。

海外旅行保険と異なり、カードで旅行代金を支払わなくても補償が受けられるため、国内移動のたびに意識せず自動的に備えられる点が実用的です。

SAISON MILE CLUB

年会費5,500円(税込)で登録できるオプションサービスで、カード利用額に応じてJALマイルが自動的に貯まる仕組みです。

項目内容
自動移行レート1,000円(税込)=JAL 10マイル(還元率1.0%)
最大還元率1.125%(優遇ポイントのマイル交換分を含む)
年間移行上限150,000マイル

出張や会食の経費をカードに集約している場合、年間の利用額に応じてまとまったマイルが得られます。年間150,000マイルの上限に達した場合は、翌年のSAISON MILE CLUBの年会費が無料になります。

サイバー保険

情報漏洩やサイバーインシデントに起因する損害賠償請求に対し、年間最大500万円の損害賠償金・訴訟費用を補償する保険が自動付帯します。法人カードとして業界初と言われる付帯保険です。

個人情報を扱う業種や、取引先との機密情報のやり取りが多い事業者にとっては、万が一の際の法的リスクに備えられる保険です。

年会費33,000円に対し、招待日和(通常33,000円相当)とプライオリティ・パス(通常469米ドル相当)だけで見ても元が取れる計算になります。出張・会食・経費管理を一枚に集約できる実用性を考えると、赤字期の経費削減ニーズにも合致しやすい1枚といえます。

セゾンプラチナビジネス

セゾンプラチナビジネスのデメリット・注意点

メリットを確認した上で、デメリットも正直に把握しておきましょう。

カードの名義は法人ではなく個人になる

個人与信型のカードである以上、カードの名義は法人ではなく代表者個人になります。経費精算や会計上の処理は法人カードとして行えますが、カード券面に表示されるのは個人名です。

取引先によっては法人名義カードを求められるケースもあるため、自社のビジネス上の要件と照らし合わせておく必要があります。なお、引き落とし口座には法人名義口座を設定できるため、経費の流れ自体は法人として管理できます。

個人の信用情報に問題がある場合は審査に通らない可能性がある

個人与信型であるため、代表者個人のクレジット履歴が審査の鍵を握ります過去の延滞・債務整理・多重申し込みなど信用情報に問題がある場合は、会社の業績に関わらず審査に通らない可能性があります

「会社の赤字は関係ない」という点が個人与信型の強みである一方、個人の信用情報が足かせになるリスクはセゾンプラチナビジネスに限らず、個人与信型カード全般に共通します。心当たりがある場合は、次のセクションで紹介するデポジット型も検討に値します。

それでも審査が不安なら「デポジット型」という選択肢もある

個人の信用情報にも不安がある場合や、どうしても審査が通らなかった場合の選択肢として、ラグジュアリーカードのデポジット型クレジットカードがあります。

デポジット型とは「保証金を積んで利用枠にする」仕組み

デポジット型クレジットカードとは、あらかじめ保証金(デポジット)を預け入れ、その金額を利用可能枠として使う仕組みのカードです。通常のクレジットカードが「信用(クレジット)」を担保に与信を受けるのに対し、デポジット型は保証金という実際の資産を担保にします。

支払いはデポジットから即時引き落としされるのではなく、後払い(通常のクレジットカードと同じく月次での口座引き落とし)です。デビットカードとは異なり、利用時に預金残高がなくても問題ありません。

ラグジュアリーカードのデポジット型の概要

ラグジュアリーカードは、全カード(ゴールド・ブラック・チタン)でデポジット型を選択できます。

項目内容
保証金の範囲30万円〜9,900万円(10万円単位で指定)
審査アプラス所定の審査あり
年会費チタン 55,000円 / ブラック 110,000円 / ゴールド 220,000円(税込)
支払い後払い(毎月5日締め → 当月27日引き落とし)
キャッシング不可
増枠不可(退会・再申込が必要)
特典の差ほぼなし(一時増枠・キャッシングを除く全特典が利用可)

デポジット型にも審査はありますが、保証金という実質的な担保があるため、信用情報への依存度が通常の審査より低くなります。ただし、年会費が最低でも55,000円(チタン)かかる点は事前に把握しておきましょう。

デポジット型のメリット・デメリット

デポジット型には通常のクレジットカードにはない固有のメリットとデメリットがあります。申し込み前に両面を把握しておきましょう。

メリット

  • 審査のハードルが下がる: 保証金という実質的な担保があるため、信用情報への依存度が通常の審査より低くなる
  • 利用枠を自分で設定できる: 30万円〜9,900万円の範囲で希望枠を指定できるため、過剰な与信を避けて計画的に使える
  • 特典はほぼ通常カードと同じ: コンシェルジュ・ダイニング優待・ポイント還元など、ラグジュアリーカードの主要特典はそのまま利用できる
  • 保証金は退会後に返還される: 退会後、残高確認後(約2ヶ月)に登録口座へ返還されるため、損失にはならない

デメリット

  • 年会費が高い: 最低ランクのチタンでも年会費55,000円(税込)と、セゾンプラチナビジネスの33,000円より高くなる
  • 保証金として資金が拘束される: 預け入れた保証金は利用期間中は動かせないため、キャッシュフローに余裕が必要
  • 一時増枠・キャッシングが不可: 突発的な高額決済や緊急時の現金ニーズには対応できない
  • 増枠には退会・再申込が必要: 利用枠を変えたい場合は一度退会しなければならない

コスト面でのハードルはセゾンプラチナビジネスより高くなりますが、「信用情報に頼らずラグジュアリーカードを持つ手段」という位置づけとしては明確な役割があります。

ラグジュアリーカードの申し込みはこちら

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赤字法人の法人カードに関するFAQ

赤字でも法人カードは作れますか?

個人与信型のカードであれば、会社の業績は審査に関係しません。セゾンプラチナビジネスは代表者個人の信用情報で審査が行われるため、決算書・登記簿謄本の提出が不要です。会社が赤字でも、個人の信用情報に問題がなければ申し込める可能性があります。

セゾンプラチナビジネスの審査に必要な書類は何ですか?

本人確認書類のみです。個人与信型のため、決算書・登記簿謄本・法人口座の書類などは不要です。審査の基準は代表者個人のクレジットヒストリーになります。年会費は初年度無料、2年目以降33,000円(税込)です。

デポジット型クレジットカードは審査なしで作れますか?

審査なしではありません。ラグジュアリーカードのデポジット型にもアプラス所定の審査があります。ただし、保証金が実質的な担保になるため、通常の審査と比べて信用情報への依存度が低くなる可能性があります。

セゾンプラチナビジネスのカード名義は法人名になりますか?

なりません。個人与信型のため、カード券面の名義は代表者個人名になります。ただし、引き落とし口座には法人名義口座を設定できるため、経費の管理は法人として行えます。

デポジット型に預けた保証金はいつ返ってきますか?

退会後、残高がないことを確認してから約2ヶ月後に、登録の金融機関口座へ返還されます。保証金に利息はつきません。また、利用期間中は保証金を動かすことができない点は事前に把握しておきましょう。

まとめ

業績が赤字であっても、カードの種類を選べば法人カードを持つことは十分可能です。

鍵になるのは「個人与信型」という審査の仕組みです。会社の財務状況ではなく代表者個人の信用情報で審査されるため、決算書・登記簿謄本が不要で、赤字の法人でも申し込みやすくなります。

この記事で紹介した2枚のポイントを整理します。

カード特徴向いている人
セゾンプラチナビジネス個人与信型・初年度無料・プラチナ特典充実個人の信用情報に問題がない方
ラグジュアリーカード(デポジット型)保証金担保で審査ハードルが下がる信用情報に不安がある方・高額利用枠が必要な方

どちらも単に審査が通りやすいカードではなく、プライオリティ・パス・コンシェルジュ・ダイニング優待といったプラチナ水準の特典を備えています。赤字期であっても、ビジネスの場面で恥ずかしくないカードを持ちたい方にとって、現実的かつ納得感のある選択肢といえます。

まず自分の個人信用情報に大きな問題がないかを確認した上で、セゾンプラチナビジネスへの申し込みを検討してみてください。

セゾンプラチナビジネス
にゃも社長

この記事は、株式会社NyamoWorld代表の大村和義(にゃも)が、実際の利用状況・公式情報・最新の制度変更をもとに随時更新しています。
カード特典や条件は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトもあわせてご確認ください。

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