ANAマイレージクラブとは?1マイルの価値と、乗らなくても貯まる仕組み

こんにちは。株式会社NyamoWorld代表の大村です。

ANAマイレージクラブという名前は知っていても、入会にお金がかかるのか、クレジットカードが必要なのか、実際のところがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、無料の会員プログラムとしての仕組みから、マイルの価値の考え方、飛行機にほとんど乗らなくても貯められる理由まで、順番に整理していきます。

目次

ANAマイレージクラブとは

着陸態勢に入ったANAのボーイング777

ANAマイレージクラブは、ANA(全日本空輸株式会社)が運営するマイルの会員プログラムです。

マイルは航空券の購入だけでなく、買い物や日常の支払いでも貯まり、特典航空券やANA SKY コインなど複数の特典に交換できます。ANAの共通ポイントのような存在と考えると、イメージしやすいでしょう。

入会金・年会費とも無料の会員プログラム

入会金・年会費は、どちらも無料です。途中で費用を請求されることもありません。

マイルを貯めて使うだけなら、この無料の会員登録だけで完結します。

ANAマイレージクラブとANAカードは別物

「マイルを貯めるにはクレジットカードが必要」というイメージを持つ方は少なくありませんが、ANAマイレージクラブへの入会にクレジットカードは要りません。

ANAマイレージクラブの会員資格と、マイルに関わるカードの関係は次のとおりです。

ANAマイレージクラブ会員

入会金・年会費とも無料。アプリまたはWebで加入でき、クレジットカードは不要

ANAマイレージクラブカード

ANAが単独で発行する会員カード。クレジット機能はなく、年会費も無料

ANAカード

券面に「ANA CARD」と印字された、ANAとクレジットカード会社が共同発行するカード。このほかANA以外の企業とANAが提携して発行する提携カードもある

つまり、マイレージクラブの会員であることと、ANAカードを持っていることは、まったく別の話です。

ANAカードは、無料の会員登録に乗せる任意のオプションという位置づけです。ANAカードを持つとANA SKY コインへの交換レートが上がるなど、マイルの価値を底上げする効果がありますが、その中身については別の記事で扱います。

ANAカードはクレジットカード会社が発行するカードのため、通常のクレジットカードと同様に入会の申し込み手続きが必要です。ただし、ここでの「クレジットカードが要らない」は、あくまで会員登録の場面に限った話です。

ANA特典航空券に必要なマイル数の目安

ANAマイルのもっとも代表的な使い道は特典航空券で、マイルの価値がいちばん大きく伸びるのもここです。まずは、どれくらい貯めれば旅行に行けるのかという規模感から見ていきます。

国内線は往復12,000マイルから

国内線特典航空券は、区間の距離帯とシーズンに応じて必要マイル数が決まります。

スクロールできます
路線(区間帯)ローレギュラーハイ
東京〜大阪(0〜300マイル)12,00013,00018,000
東京〜札幌・福岡(301〜800マイル)14,00017,00021,000
東京〜沖縄(801〜1,000マイル)16,00019,00024,000
2026年5月19日以降搭乗分・往復・エコノミークラス

国内線特典航空券はエコノミークラスのみで、プレミアムクラスの設定はありません。1区間(片道)なら6,000マイルから交換でき、発券手数料はANAウェブサイトでの購入なら無料です。

国際線は行き先のゾーンで決まる

国際線は目的地をゾーンごとに区分し、そのゾーンとシーズンで必要マイル数が決まります。

スクロールできます
目的地ローレギュラーハイ
ソウル12,00015,00024,000
台北・香港・上海など17,00020,00030,000
バンコク・シンガポールなど30,00035,00050,000
ホノルル35,00040,00065,000
北米40,00050,00072,000
欧州45,00055,00078,000
シドニー・パース37,00045,00065,000
2025年6月24日以降の予約・発券分・往復・エコノミークラス

国内線に比べると、国際線は必要マイル数が一段大きくなります。ホノルルや欧州のレギュラーシーズンは、東京〜沖縄の往復(19,000マイル)のおよそ2〜3倍の規模です。

同じ路線でもシーズンで必要マイル数が変わる

上の表のとおり、必要マイル数はロー・レギュラー・ハイの3段階で変わります。

ハイシーズンに当たるのは、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始などです。たとえば2027年の国内線ハイシーズンは、年始・春休み(3月中旬〜3月末)・ゴールデンウィーク(4月末〜5月上旬)・お盆(7月中旬〜8月下旬)・9月の連休・10月から11月下旬にかけての大部分・年末と、1年のかなりの部分に広がります。

一方でローシーズンは短く、2026年の国内線では12月1日〜12月23日の23日間しかありません(レギュラーシーズンは5月19日〜7月17日と8月31日〜11月30日)。シーズンの区分は年ごとに設定が変わるため、実際に旅行する日程は、そのつどANA公式サイトのシーズンチャートで確認しておくと安心です。

ANA特典航空券にマイルとは別にかかるお金

「マイルさえ貯めれば無料で旅行できる」というイメージには、注意が必要です。特典航空券はマイルだけで完結するわけではなく、別途お金がかかる場面があります。

国際線には燃油サーチャージがかかる

国際線の特典航空券は、必要マイル数を満たしていても、それだけでは発券できません。燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を、マイルとは別に支払う必要があります

スクロールできます
路線片道往復
欧州・北米(ハワイ除く)・中東・オセアニア65,000円130,000円
ハワイ・インド・インドネシア40,400円80,800円
タイ・シンガポールなど33,500円67,000円
東アジア(韓国を除く)15,400円30,800円
韓国・ロシア7,400円14,800円
2026年7月1日〜8月31日ご購入分・旅行開始国が日本

ホノルルなら往復80,800円、欧州なら往復130,000円が、マイルとは別に必要になる計算です。この費用は発券時に、会員本人または搭乗者のクレジットカードで事前に支払います。

燃油特別付加運賃は2か月ごとに改定される、変動の大きい費用です。欧州・北米・中東・オセアニア路線の直近の推移は次のとおりです。

購入期間片道
2026年4月1日〜4月30日31,900円
2026年5月1日〜6月30日56,000円
2026年7月1日〜8月31日(現行)65,000円

上がり続けているのは、燃油特別付加運賃の基準になる燃油の市況そのものが、この間におよそ2倍に上昇しているためです。

2026年5月1日ご購入分からは、中東情勢を踏まえた日本政府による航空機燃料への補助(緊急的激変緩和措置)が反映されています。ただし補助は市況の上昇を打ち消すものではなく、和らげるものです。市況の上昇幅がそれを上回っているため、補助が入った現行額のほうが、補助前にあたる4月分より高くなっています。

なお、ANAは燃油特別付加運賃とあわせて「航空保険特別料金」も設定しています。こちらも発券時に別途必要になる費用です。

国際線には税金・空港使用料も別途かかる

燃油特別付加運賃に加えて、税金・空港使用料の支払いも必要です。

これらを合わせた付帯費用は、最低70ドル(2015年2月現在)から。実際の金額は旅程・利用クラス・換算レートに基づいて算出され、変更されることもあります。

国内線にかかるのは旅客施設使用料だけ

国内線の特典航空券には、燃油特別付加運賃の設定そのものがありません。

かかる費用は旅客施設使用料のみで、旅程に対象空港を発着する便を含む場合、必要マイル数を減算する際にクレジットカードでの支払いが必要になります。

特典航空券の発券にはクレジットカードでの支払いが必要

ANAマイレージクラブへの入会にクレジットカードは要りませんが、特典航空券を発券する段階では話が変わります。

マイルを貯める段階はクレジットカード不要、特典航空券を発券する段階では必要になることを示した図

燃油特別付加運賃・税金・空港使用料・旅客施設使用料は、いずれもクレジットカードで支払う費目です。マイレージクラブに入って無料でマイルを貯めることはできても、実際に特典航空券を発券するタイミングではクレジットカードが必要になります

ANAマイルは1マイルあたり何円の価値か

ANAが公式に定めている固定レートは、実はひとつしかありません。それがANA SKY コインへの交換率です。

ANA SKY コイン1円を最低ラインに、国内線約1.1〜1.4円、国際線約2.1〜2.8円と1マイルの価値が伸びることを示した図

ANA SKY コインへの交換レートが価値の最低ライン

ANA SKY コインは、ANAウェブサイトで航空券や旅行商品の支払いに使える電子クーポンです。

10コイン=10円分(1コイン=1円相当)で計算され、マイルは基本的に1マイル=1コイン=1円で交換できます。これが、会員区分や交換するマイル数にかかわらず動かない、全員共通の最低ラインです。

10,000マイル以上をまとめて交換すると、会員区分と交換するマイル数に応じて交換率が上がります。

スクロールできます
交換マイル数ANAマイレージクラブカード
(クレジット機能なし)
ANAカード(ワイド・一般)
ANAマイレージクラブモバイルプラス
ANAゴールドカード
ANAカード プレミアム
ANAスーパー フライヤーズカード
ダイヤモンド
プラチナ
ブロンズ メンバー
1〜9,999マイル1.0倍1.0倍1.0倍1.0倍
10,000マイル1.2倍1.2倍1.2倍1.3倍
20,000マイル1.2倍1.3倍1.3倍1.4倍
30,000マイル1.2倍1.4倍1.4倍1.5倍
40,000マイル1.2倍1.5倍1.5倍1.6倍
50,000〜200,000マイル1.2倍1.5倍1.6倍1.7倍

※ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズはANAの上級会員(プレミアムメンバー)のステイタス、ANAスーパー フライヤーズカードはその上級会員が申し込めるカードです。

10,000マイル以上の交換は10,000マイル単位で、一度に交換できる最大単位は200,000マイルです。10,000マイル未満の部分や、単位に満たない端数のマイルには1.0倍が適用されます。複数の条件に当てはまる場合は、交換率の高いほうが適用されます。

上限は1マイル1.7円ですが、1.5倍以上が適用されるのは、ANAカードを持つ会員なら40,000マイル以上、上級会員でも30,000マイル以上をまとめて交換したときに限られます。クレジット機能のないANAマイレージクラブカードだけの会員は、何マイル交換しても1.2倍が上限です。

この記事で目安にしている16,000〜19,000マイル程度の規模では、ANAカード一般を持つ会員でも、10,000マイル分が1.2倍、残りの端数が1.0倍という計算になり、1.5倍以上には届きません。「1マイル=○円」と単一の数字で言い切れない中で、ANA SKY コインは特典航空券が取れなかった場合でも1マイル=1円以上で航空券の支払いに充てられる、確定した基準です。

国内線の特典航空券は最低ラインを少し上回る程度

1マイルの価値は、次の式で考えられます。

1マイルの価値(円)=(有償運賃 − 特典航空券でも必要な諸費用)÷ 必要マイル数

もっとも計算がクリーンになるのは国内線です。国内線の特典航空券に燃油特別付加運賃の設定はなく、差し引く諸費用は旅客施設使用料だけだからです。代表例として、東京〜沖縄の往復特典航空券は、レギュラーシーズンで19,000マイル、ローシーズンで16,000マイルです。

2026年7月17日にANA公式サイトで東京(羽田)〜沖縄(那覇)間の運賃を検索したところ、レギュラーシーズンにあたる9〜11月の往復・エコノミークラス・1名の実勢運賃は、20,476円〜22,720円の幅で表示されました。この運賃を、同じレギュラーシーズンの必要マイル数19,000マイルで割ると、1マイルあたりおよそ1.1円〜1.2円になります。旅客施設使用料の分だけ、実際の価値はこれよりわずかに下がります。

全員共通の最低ライン(1マイル1円)と比べると、東京〜沖縄の特典航空券はこの水準を上回ります。ただし、ANAカードを持つ会員がまとめて交換したときのANA SKY コインの実質レート(19,000マイルなら1.1円前後)と比べると、ほぼ同水準か、やや上回る程度です。

ローシーズンなら、この差は少し広がります。同じくANA公式サイトで検索した2026年12月上旬〜中旬(ローシーズン)の往復運賃の実勢は22,720円で、これをローシーズンの必要マイル数16,000マイルで割ると、1マイルあたりおよそ1.4円になります。

運賃が下がったからではなく、必要マイル数が19,000マイルから16,000マイルへ減るぶんだけ価値が上がる計算です。ただし2026年のローシーズンは23日間しかないため、この水準を狙える日程は限られます。

運賃は購入日や時期によって変わるため、この試算はあくまで目安です。それでも、東京〜沖縄の特典航空券で得られるのは最低ラインを少し上回る程度、という関係は時期が変わっても大きくは動きません。

国内線の取り柄は、1マイルあたりの価値の大きさではなく近さです。16,000〜19,000マイルという手の届く量で、燃油特別付加運賃もかからないため、ほぼマイルだけで往復できます。

なお、ここで比べている最安運賃と特典航空券は、条件が同じではありません。シンプルやセールといった最安運賃は予約変更ができず、取り消すと運賃の20〜60%が取消手数料として引かれます。特典航空券なら日付の変更は無料で、出発前に全区間を取り消せば1名3,000円(または3,000マイル)で済みます。

1マイルの価値が伸びるのは国際線

ワイキキビーチとダイヤモンドヘッドの眺望

マイルの価値そのものがもっとも大きく伸びるのは国際線です。燃油特別付加運賃を差し引いてもなお、国内線を上回る計算になります。

2026年7月17日にANA公式サイトで東京〜ホノルル間の運賃を検索したところ、レギュラーシーズンにあたる9月の往復・エコノミークラス・1名の実勢運賃は、平日で163,530円、週末をまたぐ日程で194,230円ほどでした(税金・燃油特別付加運賃を含む)。

ここからハワイ往復の燃油特別付加運賃80,800円(2026年7月1日〜8月31日ご購入分)を差し引くと、82,730円〜113,430円が残ります。これをレギュラーシーズンの必要マイル数40,000マイルで割ると、1マイルあたりおよそ2.1円〜2.8円です。

税金・空港使用料も別途かかるため、実際の価値はこの数字よりいくらか下がります。それでも燃油分を差し引いた時点で、国内線の1.1〜1.2円を大きく上回ります

ANAマイルの使い道は特典航空券だけではありませんが、価値の実感という意味では、手の届く国内線と、貯めた先に大きく伸びる国際線の2つがもっとも分かりやすい例になります。

飛行機に乗らなくてもANAマイルは貯まる

ANAマイルはフライトのほか提携ポイントの交換とクレジットカードのポイント移行でも貯まることを示した図

買い物や提携ポイントからの交換でもマイルは貯まる

ANAマイルは、フライトの利用だけでなく「ライフソリューションサービス」と呼ばれる、飛行機の利用以外の買い物など生活における各種サービスの利用でも貯まります。

代表的な経路が、提携ポイントからの交換です。楽天ポイント・Vポイント・nanacoポイントは、いずれも2ポイントを1マイルに交換できる水準になっており、これが陸で貯める際の基準線になります。

飛行機に乗らずに貯める人はクレジットカードが中心

搭乗以外の経路でマイルを貯める人は、俗に「陸マイラー」と呼ばれます。

陸マイラーの多くが軸に据えているのが、クレジットカードのポイントです。クレジットカードのポイントをマイルへ移行するルートは、提携ポイントを経由するより高い交換レートになっているのが一般的で、日々の支払いをカードに集約していくほど、マイルが効率よく積み上がっていきます。

どのカードを軸にするかで貯まる速度は変わってきますが、その具体的な選び方は別の機会に譲ります。

ANAマイルを貯める前に知っておく制約

マイルには、貯める前に知っておきたい制約もあります。有効期限と、特典航空券の取りやすさの2つです。

マイルの有効期限は36カ月

通常のマイル(グループ1)は、商品・サービスを利用した月の36カ月後の月末まで有効です。起算の基準になるのは利用明細上の「ご利用日」で、有効期限は日本時間23:59を基準に判定されます。マイルを使うときは、有効期限が近いマイルから順に自動的に減算されます。

例外もあります。

有効期限に関する例外
  • ANA「ダイヤモンドサービス」メンバーは、その期間中は未使用マイルが失効しません(ダイヤモンドでなくなった時点で、すべての未使用マイルの有効期限がそこから36カ月後の月末に切り替わります)
  • ANA搭乗によるライフタイムマイルが100万マイルに達した「ミリオンマイラー」は、未使用マイルが生涯にわたって失効しません
  • 「プラチナ」「ブロンズ」のステイタスには、有効期限の延長や無期限化はありません

3年以内にANAで飛ぶ予定が立てられるかどうかは、マイルを貯め続けるかどうかを考えるうえでの判断材料のひとつになります。

ANA特典航空券に使えない期間はない

「特典航空券には使えない日があるはず」と考える方も少なくありませんが、これは誤解です。

ANA特典航空券には、国内線・国際線とも「ご利用になれない期間」の設定そのものがありません。お盆でも年末年始でも、必要マイル数がハイシーズンの水準に上がるだけで、特典航空券そのものが使えなくなる日はありません

ANA特典航空券が取れないのは特典用の座席数に限りがあるため

特典航空券が取りにくい理由は、除外日ではなく座席数にあります。特典航空券として利用できる座席には、あらかじめ限りがあるからです。

便によっては特典航空券の設定自体がない場合もあり、有償航空券に空席がある便でも、特典航空券としては利用できないケースがあります。国内線特典航空券は「空席待ち」やオープン発券もできません。

予約が可能になるのは搭乗日の355日前午前9時(日本時間)からで、搭乗前日まで申し込めます。早めに予約枠を確認しにいくほど、希望の便を押さえやすくなります。

有効期限と空席という制約を踏まえてもなお貯める価値がある、と判断できたなら、あとは効率よく貯める方法を選ぶだけです。飛行機に乗らなくても効率よく貯める具体的な方法は、ANAマイルの貯め方|飛行機に乗らなくても効率よく貯める方法で詳しく解説しています。

ANAマイルとプレミアムポイントは別物

マイルについて調べていると、プレミアムポイントやANAスーパー フライヤーズカードといった、上級会員に関する言葉を目にすることがあります。

マイルとプレミアムポイントは、名前が似ていても中身は別の制度です。

スクロールできます
比較する軸マイルプレミアムポイント
目的特典航空券・ANA SKY コイン
など特典との交換
プレミアムメンバーのステイタス認定
貯まる対象フライト+ライフソリューションサービス
(買い物などでも貯まる)
ANAグループ運航便・スター アライアンス
加盟航空会社などへの搭乗分のみ
集計・有効期間利用月から36カ月後の月末まで有効毎年1〜12月で集計。
翌年への持ち越し不可
相互の交換・合算できないできない

プレミアムポイントは上級会員になるための指標

プレミアムポイントは、マイルとは別の通貨として扱われ、プレミアムメンバーの認定を目的に積算されるポイントです。

獲得したプレミアムポイントの数に応じて、ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズという3段階のステイタスが決まり、そのステイタスは翌年の4月から1年間適用されます。

プレミアムポイントは実際に搭乗しないと貯まらない

プレミアムポイントそのものは、実際に搭乗しなければ積算されません。ただし、「上級会員は飛行機に乗らなければ絶対に無理」と言い切れるわけでもありません。

ステイタスの獲得には、飛行機の利用とライフソリューションサービスの利用を組み合わせるルートも用意されており、このルートでは必要なプレミアムポイントが半分程度まで下がります(たとえばブロンズは30,000ポイントから15,000ポイントへ)。ただしライフソリューションサービスの利用数やANAカードでの決済額といった条件を同時に満たす必要があり、このルートでも搭乗によるプレミアムポイントの獲得は必須のまま残ります。

なお、ANAスーパー フライヤーズカードに申し込めるようになるのは、ダイヤモンドまたはプラチナサービスのメンバーです。ここでも出発点になるのは、やはり搭乗によるプレミアムポイントということになります。

マイルとプレミアムポイントは交換も合算もできない

マイルとプレミアムポイントは、同じ搭乗であっても別々に積算されます。一方を他方に交換したり、合算したりすることは一切できません

「マイルをたくさん貯めればステイタスに近づく」というものではない、という点を押さえておくと、検索中に見かける上級会員の話に振り回されずに済みます。

ANAマイレージクラブの入会手順

ANAマイレージクラブへの入会はオンラインで完結し、特別な準備は必要ありません。

アプリまたはWebから無料で入会できる

ANAマイレージクラブへの入会方法は、大きく3通りあります。

  • App StoreやGoogle PlayのANAアプリから申し込む
  • ANA公式サイトのWebページから会員登録する
  • クレジット機能付きのANAカードに申し込み、同時に会員になる

アプリまたはWebだけで手続きは完結し、クレジットカードは必要ありません

会員資格が発効するのは、会員規約を承諾して申し込み、ANAが審査のうえ入会を承諾した時点です。年齢制限はなく、マイル口座は1会員につき1口座です。

カードが届く前でも搭乗マイルは貯まる

入会を申し込んでから「ANAマイレージクラブカード」が手元に届くまでには、3〜4週間ほどかかります。

カードが届く前に飛行機に乗る場合でも、心配はいりません。

入会手続きの完了画面に表示される10桁の「お客様番号」を予約・搭乗時に伝えれば、カードを提示しなくてもマイルは登録されます。万が一登録を忘れてしまった場合も、ANAマイレージクラブ・サービスセンターに申し出れば、あとから事後登録が可能です。

ANAマイレージクラブに関するFAQ

ANAマイレージクラブの入会に費用はかかりますか?

いいえ、入会金・年会費とも無料です。運営元は全日本空輸株式会社で、無料の会員登録だけでマイルを貯めて、特典航空券やANA SKY コインなどの特典に交換できます。途中で費用を請求されることもありません。

マイルを貯めるのにクレジットカードは必要ですか?

入会自体にクレジットカードは不要です。アプリまたはWebから無料で会員登録でき、買い物や日常の支払いでもマイルは貯まります。ただし特典航空券を発券する段階では、燃油特別付加運賃や旅客施設使用料の支払いにクレジットカードが必要になります。

キャンペーンでもらったマイルも有効期限は36カ月ですか?

いいえ、通常のマイル(グループ1)は商品・サービスを利用した月の36カ月後の月末まで有効ですが、キャンペーンで積算される期間限定マイル(グループ2〜4)の有効期限はキャンペーンごとに異なります。まとめて使い切れると思い込まないよう注意が必要です。

家族と一緒にマイルを使ったり貯めたりできますか?

目的によって制度が異なります。本人以外が特典航空券を利用する場合は特典利用者登録(二親等以内・同性パートナーを含み最大10名)が必要です。家族のマイルを合算したい場合は、別途ANAカードファミリーマイル(生計を同一にし同居する一親等以内の家族など最大10名)への登録が必要です。

特典航空券は片道だけでも取れますか?

はい、取れます。国内線はもともと1区間6,000マイルから片道で利用でき、国際線も2025年6月24日の予約・発券分から片道での発券が可能になりました。国際線の片道に必要なマイル数は、往復のちょうど半分です。

まとめ

ANAマイレージクラブは、入会金・年会費とも無料の会員プログラムです。クレジットカードがなくても始められ、マイルを貯める段と特典航空券を発券する段とで必要なものが違う、という点さえ押さえておけば仕組みに迷うことはありません。

マイレージクラブへの入会と、クレジット機能付きのANAカードを持つことは別の話です。無料の会員登録だけでマイルは貯まり、ANAカードは貯まる速度を上げる任意のオプションという位置づけになります。

1マイルの価値は、ANA SKY コインへの交換で1マイル1円が全員共通の最低ラインです。特典航空券に使うとこれを上回り、特に国際線は燃油サーチャージなどの諸費用を差し引いてもなお、価値がより大きく伸びます。マイルはフライトだけでなく、買い物や提携ポイントからの交換でも貯まるため、飛行機にほとんど乗らない生活でも着実に積み上がっていきます。

有効期限36カ月や特典航空券の空席という制約はありますが、それを踏まえてもなお、無料で始めて損のない仕組みです

まずは無料の会員登録を済ませておけば、次に飛行機に乗る機会からマイルが貯まり始めます。

目次