こんにちは。株式会社NyamoWorld代表の大村です。
「また改悪か……」とあきらめていませんか。
2024〜2025年にかけて三井住友・ダイナース・楽天など主要カードのほとんどが国内レストラン特典を廃止または制限しました。自分のカードは今も使えるのか、使えなくなっていたならどこに乗り換えればいいのか、と情報を探しているうちに古い記事ばかりヒットして混乱している方もいるのではないでしょうか。
じつは2026年5月現在、セゾンプラチナ系とラグジュアリーカードはプレステージプラン・無制限でレストランへの対応を継続しています。自分のカードが使えるかどうかは、カード名と変更時期を照合すれば確認できます。
この記事では、国内空港で使えるレストランの施設一覧・カード別の最新対応状況・2025年8月から変わった出発3時間前ルール・今から乗り換えるならどのカードが合理的かを順に解説します。
プライオリティパスで使える国内空港のレストラン・施設一覧
まず「まだこんなに使えるのか」という発見から始めましょう。
改悪のニュースが多かった分、もう国内でレストランは使えないと思い込んでいる方も多いかもしれません。実際には2026年5月現在、成田・羽田・中部・関西・伊丹の主要空港でレストランが対応施設として残っています。
成田空港のプライオリティパス対応レストラン(4施設)
成田空港は国内で最も対応レストランが多い空港で、3つのターミナルに計4店舗あります。
| ターミナル | 施設名 | エリア | 種別 |
|---|---|---|---|
| T1 | 肉料理 やきすき やんま | 制限外(保安前) | レストラン |
| T1 | Japanese Grill & Craft Beer TATSU | 制限内(保安後) | レストラン |
| T2 | 鉄板焼 道頓堀 くり田 | 制限内(保安後) | レストラン |
| T3 | ぼてぢゅう屋台 | 制限外(保安前) | レストラン |
(2026年5月時点)
「制限外」は保安検査前のエリアの施設です。見送りの方と一緒に食事する場合や、時間に余裕がある場合に使いやすい立地です。「制限内」は保安検査通過後のエリアで、搭乗まで時間をゆったり使いたいときに向いています。
T1の肉料理 やきすき やんまは出発前に本格的な肉料理を楽しめる専門店です。同じT1のJapanese Grill & Craft Beer TATSUはグリル料理とクラフトビールを組み合わせたスタイルで、搭乗前のひとときに人気があります。T2の鉄板焼 道頓堀 くり田は道頓堀の名物鉄板焼きが空港で楽しめる店舗、T3のぼてぢゅう屋台はお好み焼き系のカジュアルな雰囲気です。
羽田・関西・中部・伊丹など主要空港のプライオリティパス対応施設
成田以外でも、複数の空港でレストランが利用できます。
| 空港 | 施設名 | エリア | 種別 |
|---|---|---|---|
| 羽田(エアポートガーデン) | All Day Dining Grande Aile | 制限外(ランチタイムのみ) | レストラン |
| 伊丹 | 大阪エアポートワイナリー | 制限外 | レストラン・ワインバー |
| 中部 | 海膳空膳 | 制限内(保安後) | レストラン |
| 中部 | Japan Travelling Restaurant by BOTEJYU | 制限外 | レストラン |
| 中部 | The Pike Brewing Restaurant & Craft Beer Bar | 制限外 | レストラン・クラフトビール |
| 関西(T1国内線) | Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU | 制限内 | レストラン |
(2026年5月時点)
羽田のAll Day Dining Grande Aileはエアポートガーデン内にあるオールデイダイニングで、ランチタイムに限り利用できます。伊丹の大阪エアポートワイナリーはワインとともに食事を楽しめるレストランバーで、関西発のフライト前に使いやすい立地です。中部はレストランの種類が豊富で、和食・鉄板焼き・クラフトビールバーと選択肢があります。

改悪後の現状(2026年現在)|使えるカード・使えなくなったカード一覧
「自分のカードはまだ使えるのか」——これが最も気になるポイントではないでしょうか。
2024〜2025年にかけて大手カード会社の多くがレストラン特典を廃止・制限しました。現在も国内レストランが使えるカードは、この記事で紹介する数枚に絞られています。まず自分のカードがリストにあるかを確認してみてください。
今も使えるカード(2026年現在)
以下のカードは2026年5月現在、プレステージプランで国内のレストランを無制限(または一定回数内)で利用できます。
| カード名 | PPプラン | 国内レストラン | 利用回数 |
|---|---|---|---|
| セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | プレステージ | ○ | 無制限 |
| セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | プレステージ | ○ | 無制限 |
| ラグジュアリーカード チタン | プレステージ | ○ | 無制限 |
| ラグジュアリーカード ブラック | プレステージ | ○ | 無制限 |
| ラグジュアリーカード ゴールド | プレステージ | ○ | 無制限 |
| apollostation THE PLATINUM セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード | スタンダード・プラス ※2025年11月4日にプレステージから格下げ | ○ | 年30回まで |
(PP=プライオリティパス。2026年5月時点)
apollostation THE PLATINUMは2025年11月4日の変更でプレステージからスタンダード・プラス(年間30回まで無料)に格下げになりました。国内レストランの利用そのものは対象外になっていませんが、ラウンジ・レストランを含むすべての利用が年30回の枠を共有します。頻繁に利用する方は使い切る可能性がある点に注意が必要です。
レストラン特典を廃止・制限したカード
| カード名 | 変更内容 | 適用時期 |
|---|---|---|
| 三菱UFJカード・プラチナ | 国内外レストラン・リフレッシュ施設を除外 | 2024年10月 |
| JCB各プレミアムカード | 国内レストラン・リフレッシュ施設を除外(海外は継続) | 2024年10月 |
| 楽天プレミアムカード | ラウンジ以外を除外・年5回制限 | 2025年1月 |
| 三井住友カード プラチナ | 国内レストラン・リフレッシュ施設を除外(海外は継続) | 2025年4月 |
| ダイナースクラブカード | 国内レストラン・リフレッシュ施設を除外(海外は継続) | 2025年4月 |
| アメリカン・エキスプレス(各カード) | ラウンジ利用のみ。レストラン利用不可(公式FAQ明記) | — |
(2026年5月時点)
アメックスのプライオリティパス付帯カードは、公式FAQでレストランは利用不可と明記されています。空港ラウンジは使えても、レストランは対象外です。
この表で自分のカードが廃止リストに入っていた方は、今からカードを見直すタイミングと言えます。
→ 改悪が相次いだ背景と構造的な理由を詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

実際の使い方と当日の注意点
「いざ当日に使おうとして断られた」というケースの多くは、2025年8月からの新ルールを知らなかったことが原因です。
プライオリティパスのレストラン特典は、ラウンジと同じ感覚で「会員証を見せれば使える」という時代から変わっています。以下の4点を事前に確認しておくと、当日のトラブルを防げます。
基本の使い方:入店時に何を提示するか
対応レストランに入店する際は、次の2点を準備します。
- プライオリティパス アプリのデジタル会員証(QRコード)
- 当日の搭乗券(ボーディングパス)
アプリを起動してデジタル会員証のQRコードを表示し、スタッフに提示します。施設ごとに定められた食事クレジット分が本人1名分として無料になります。
同伴者を連れて食事したい場合は、1名につき35米ドルが別途発生します(国際ブランドの為替レートと海外事務手数料が加算されます)。プライオリティパスの同伴者費用は家族カードでも付与できないケースが多く、一緒に食事するときは費用が発生する点を念頭においてください。
2025年8月からの新ルール:出発3時間前以内の搭乗券提示が必須
2025年8月1日から、プライオリティパスの運営元であるコリンソングループが制度を変更しました。
日本国内のレストラン・リフレッシュ施設の利用には、出発時刻の3時間前以内に発行された搭乗券の提示が必須になっています。これは特定のカード会社だけの変更ではなく、プライオリティパス全体の制度変更で全カード共通です。
たとえば14:00発のフライトであれば、施設を利用できるのは11:00以降です。早朝に空港入りして長時間過ごすスケジュールの場合、出発直前の3時間以内に施設を訪れる必要があります。旅行・出張の日程を組む際に意識しておくと、当日スムーズに動けます。
到着後(帰国後)のレストラン利用はNG
フライト後、帰国した際に空港でレストランを利用したいと思う方もいるでしょう。到着後の利用は原則不可です。これも2025年8月の制度変更で明文化されたルールです。
セゾン系のカードではさらに「入店から6時間以内の再利用は不可」という条件も設けられています。午前のフライト前にレストランを使い、夕方の別フライトでも使いたいという場合は、6時間以上間隔を空ける必要があります。
一部施設は海外発行プライオリティパスのみ対応・満席の場合も
施設一覧に掲載されていても、必ずしも利用できるとは限らない施設があります。
羽田空港T1のPOWER LOUNGEシリーズ(CENTRAL・SOUTH・NORTH)は海外発行のプライオリティパスのみ対応しており、日本国内のクレジットカード経由で発行された会員証では利用できません。青森空港・佐賀空港・米子空港の施設も同様です。
また繁忙期の混雑や貸切の理由で満席になっている場合も利用できないことがあります。成田T1・T2は特に混雑しやすいため、複数の施設を候補として把握しておくと安心です。

今からレストラン特典を使うならどのカードを選ぶ?セゾンとラグジュアリーカードを比較
「自分のカードがすでに廃止済みだった」「これから新しくカードを作りたい」という方に向けて、現在もレストラン特典を維持している2つのカードを比較します。
セゾンプラチナビジネスが選ばれる3つの理由(初年度無料・無制限・個人申込可)
この記事で紹介するカードの中でレストラン特典のコスパが最も良いのがセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(以下「セゾンプラチナビジネス」)です。理由は3つあります。
1. プレステージプラン・無制限でレストランも対応を継続
プレステージプランは通常469米ドル(約7万円相当)の最上位ランクです。アメリカン・エキスプレスのカードがレストラン利用不可であることと対照的に、セゾンプラチナビジネスは2026年5月現在も国内レストランを無制限で利用できます。
2. 初年度年会費無料でリスクなく試せる
プラチナカードとしては珍しく、初年度は年会費33,000円(税込)が無料です。2年目以降は33,000円かかりますが、「まず1年試して合わなければ解約する」という選択がしやすい点が魅力です。
3. 個人与信型で会社員・フリーランスも申し込める
ビジネスカードでありながら、決算書・登記簿謄本が不要の個人与信型です。会社員やフリーランスでも申し込め、最短3営業日での発行が可能です。「ビジネスカードだから自分には関係ない」と思っていた方でも対象になります。
なぜセゾンだけレストラン特典を維持できているのか(差別化ポイント)
「申し込んでも来年また廃止されるんじゃないか」という不安は、多くの方が感じているはずです。
2024〜2025年の改悪が相次いだのは、プライオリティパスの国内レストラン・スパ等の利用が想定を大幅に超え、カード会社がコリンソングループに支払うコストが膨らんだことが主因とされています。いわゆる「ラウンジホッピング」と呼ばれる同日複数施設の連続利用が急増したことが、各社のコスト超過につながりました。
セゾン系が維持できている背景として考えられる要因が2つあります。
ひとつは利用者層の違いです。ビジネスカードの利用者は旅行目的の複数施設連続利用の頻度が低い傾向があるとされています。出張のついでに1施設を利用するパターンが主流になりやすく、コスト増大の要因になりにくい構造があると考えられます。
もうひとつは、コリンソングループとの個別の契約条件の差です。各カード会社はコリンソングループと独自の条件で契約しており、その詳細は非公開です。廃止が進んだカードには大手個人向けカードが多く、独立性の高い提携関係を維持するカードは維持される傾向があるとも言われています(推測の域を出ないため、断言はできません)。
「廃止していない」という事実そのものが、現時点では最も重要な判断材料です。競合の多くが廃止を決めたタイミングでセゾン系は維持を選択しており、それ自体が継続の姿勢を示しています。
→ セゾンプラチナビジネスでプライオリティパスを最大限活用する方法はこちらで詳しく解説しています。

年会費33,000円の元が取れる回数を計算する
年会費を払い続けることへの不安はもっともです。では実際に何回使えば元が取れるか、数字で確認しましょう。
まず、プライオリティパス プレステージプランの通常年会費は469米ドル(約7万円相当)です。この特典が年会費に含まれているだけで、カードの年会費33,000円分の価値をカバーしています。プライオリティパスを使わない年があったとしても、付帯することによる機会価値で年会費の2倍以上を見込めます。
さらに個別の利用価値で計算してみます。プライオリティパスを通じてラウンジや施設を利用する場合、1回あたりの費用は35米ドル(約5,000円)です。年会費33,000円をこの金額で割ると、ラウンジ・対象施設を年7回利用すれば35,000円相当となり、プライオリティパスの利用価値だけで年会費をカバーできる計算になります。
空港レストランでの食事が節約されるたびに、この損益分岐点はさらに早まります。年2〜3回の旅行や出張がある方なら、空港を使うたびにラウンジとレストランを組み合わせるだけで十分な元取りが見込めます。
プライオリティパス以外にも、海外旅行傷害保険(最高1億円・利用付帯)・国内旅行傷害保険(自動付帯)・国際線手荷物宅配(往復各1個無料)・コンシェルジュサービス(24時間365日対応)など旅行インフラが揃っています。年2回以上空港を使う方なら、年会費に見合う価値を見つけやすい1枚です。


ラグジュアリーカードとセゾンの違い|どちらを選ぶか判断基準
「ラグジュアリーカードも候補に入れるべきか」という方のために、2カードの主な違いをまとめます。
| 項目 | セゾンプラチナビジネス | ラグジュアリーカード チタン |
|---|---|---|
| 年会費(税込) | 33,000円(初年度無料) | 55,000円 |
| 国際ブランド | American Express | Mastercard |
| プライオリティパス | プレステージ・無制限 | プレステージ・無制限 |
| 国内レストラン利用 | ○ | ○ |
| 国際線手荷物宅配 | 往復各1個無料 | 片道3個無料 |
| ダイニング1名無料 | 約240店(招待日和) | 約250店(ラグジュアリーダイニング) |
| 申込条件 | 個人与信型・会社員可・決算書不要 | 20歳以上・個人法人可 |
プライオリティパスのレストラン特典を目的とするなら、ラグジュアリーカード チタン(年会費55,000円)はセゾンプラチナビジネス(33,000円)より年会費が22,000円高くなります。この差額を正当化できるのは、ラグジュアリーカード独自の特典——手荷物宅配3個・ラグジュアリーダイニングの回数無制限利用・映画優待・ホテルステータスマッチなど——を積極的に活用できる場合です。
「空港のラウンジとレストランが使えれば十分」という方はセゾンプラチナビジネスが合理的な選択です。「空港以外でもダイニング・ホテルのインフラを整えたい」という方にはラグジュアリーカードが向いています。

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レストランよりも空港ラウンジだけで十分という方には、より年会費を抑えたカードも選択肢になります。詳しくはこちらをご覧ください。

プライオリティパスのレストラン特典に関するFAQ
- プライオリティパスのレストラン特典は2026年現在も使えますか?
-
2026年5月現在も使えるカードがあります。セゾンプラチナ・セゾンプラチナビジネス・ラグジュアリーカード全券種(チタン・ブラック・ゴールド)はプレステージプランで国内レストランを無制限で利用できます。楽天・三井住友・JCB・ダイナースなど多くのカードはすでに廃止または制限済みです。
- 国内でプライオリティパスのレストランが使える空港はどこですか?
-
2026年5月現在、成田(4施設)・羽田・中部(3施設)・関西・伊丹の5空港で対応しています。施設数が最多の成田は3ターミナルに計4店舗あります。
- 出発3時間前ルールとはどういう意味ですか?
-
2025年8月1日から、プライオリティパスのレストラン・リフレッシュ施設を利用するには出発時刻の3時間前以内に発行された搭乗券の提示が必須になりました。特定のカード会社だけでなくプライオリティパス全体の制度変更で、全カード共通のルールです。早朝に空港入りしても、出発3時間を切るまでは施設を利用できません。
- 到着後に空港でレストランを使うことはできますか?
-
できません。プライオリティパスのレストラン利用は出発前のみで、帰国後・到着後の利用は原則不可です。セゾン系カードでは入店から6時間以内の同日再利用も不可という条件が設けられています。午前のフライト前に使った場合、同日別便で再度使えるのは6時間以上経過後になります。
- セゾンプラチナビジネスは会社員でも申し込めますか?
-
申し込めます。セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードはビジネスカードでありながら個人与信型のため、決算書・登記簿謄本が不要です。会社員・フリーランスも対象で、審査通過後は最短3営業日で発行されます。初年度年会費無料のため、まず1年試してから継続を判断することもできます。
まとめ
改悪のニュースが相次いだプライオリティパスのレストラン特典ですが、2026年5月現在、セゾンプラチナ系とラグジュアリーカードは国内レストランへの対応を継続しています。
本文で整理した内容のうち、特に確認しておきたいポイントは以下の3点です。
- セゾンプラチナ・セゾンプラチナビジネス・ラグジュアリーカード全券種は、2026年5月現在も国内レストランをプレステージプラン・無制限で利用できます
- 2025年8月から全カード共通で、出発時刻3時間前以内の搭乗券提示が必須になりました
- 到着後の利用は不可。セゾン系では入店から6時間以内の同日再利用も不可です
自分のカードがすでに廃止済みで乗り換えを検討している場合、セゾンプラチナビジネスは初年度無料で試しやすい選択肢です。年会費33,000円に対してプレステージプランの通常年会費換算が約7万円相当のため、年に数回空港を利用するなら年会費に見合う価値を見つけやすい構成になっています。「会社員だから申し込めない」と感じていた方でも個人与信型なので対象になります。
まずは手元のカードが「今も使えるカード」の一覧にあるかを確認してみてください。使えないカードだった場合は、次の旅行・出張の前にカードを見直すきっかけにしてみてください。




