こんにちは。株式会社NyamoWorld代表の大村です。
アメックスのカードにプライオリティパスが付いていると聞いたけれど、自分が持っているカードは対象なのか、何回まで無料なのか、同伴者の費用はどうなるのか――調べてみると情報がカードごとにバラバラで、なかなか全体像が見えてこないですよね。
特に次のような悩みを持っている方に向けて、この記事を書いています。
- ゴールドプリファードとプラチナで、プライオリティパスの条件がどう違うのかを整理したい
- 家族カードや追加カードでもプライオリティパスを使えるのか知りたい
- 最近「プライオリティパス改悪」という言葉を見かけるが、アメックスへの影響があるのか心配
結論を先にお伝えすると、アメックスのプライオリティパスはカードのグレードによって付帯条件が異なります。下の表が全体像です。
| カード名 | PP付帯 | 無料利用回数 | 同伴者 | 年会費(税込) |
|---|---|---|---|---|
| アメックスグリーン(個人) | △ | なし(35ドル/回) | 有料 | 月1,100円 |
| アメックスゴールドプリファード | ○ | 年2回まで | 35ドル/回 | 39,600円 |
| アメックスプラチナ | ○ | 無制限 | 1名まで無料 | 165,000円 |
| アメックスビジネスグリーン | × | — | — | 13,200円 |
| アメックスビジネスゴールド | × | — | — | 49,500円 |
| アメックスビジネスプラチナ | ○ | 無制限 | 1名まで無料 | 165,000円 |
| ゴールドコーポレートカード | ○ | 年2回まで | 35ドル/回 | — |
| プラチナコーポレートカード | ○ | 無制限 | 35ドル/回 | — |
(2026年4月時点)
この記事では、各カードの付帯条件の詳細から、家族カード・追加カードでの発行可否、2024〜2025年の改悪がアメックスに与えた影響まで、まとめて解説します。自分の旅行・出張スタイルに合ったカード選びの参考にしてください。
アメックスのプライオリティパス付帯カードを一覧で確認
アメリカン・エキスプレスのカードにはいくつかグレードがありますが、プライオリティパスが付帯するかどうか、そして何回まで無料で使えるかは、カードによって大きく異なります。
プライオリティパス とは?
プライオリティ・パスとは、世界中の空港ラウンジや空港サービスを利用できる会員制プログラムです。
会員資格があれば、航空会社や搭乗クラスに関係なく専用ラウンジで軽食・ドリンク(アルコール含む)・Wi-Fi・休憩スペースを利用可能。(公式:プライオリティパス)
プライオリティパスのサービス単体で加入した場合の料金は以下の通りです。
| 会員プラン | 料金・条件 |
|---|---|
| スタンダード | 年会費99ドル ラウンジ利用時は1回35ドル |
| スタンダードプラス | 年会費329ドルで10回まで無料 それ以降は1回35ドル |
| プレステージ | 年会費469ドルで無制限に利用可能 |
※会員登録をしていなければ、その場で料金を払ってもプライオリティラウンジを利用することはできません。
クレジットカードの特典として付帯するプライオリティパスは、直接登録とサービス内容が異なる場合があります。
会員プランや利用条件をよく確認するようにしてください。
まずは全体像を押さえておきましょう。
付帯するカード・しないカードの早見表
| カード名 | PP付帯 | 無料利用回数 | 同伴者 | 家族・追加カード |
|---|---|---|---|---|
| アメックスグリーン(個人) | △ | なし(35ドル/回) | 有料(35ドル/回) | ×(登録不可) |
| アメックスゴールドプリファード | ○ | 年2回まで | 35ドル/回 | ○(個別発行・各自年2回) |
| アメックスプラチナ | ○ | 無制限 | 1名まで無料 | ○(付帯) |
| アメックスビジネスグリーン | × | — | — | — |
| アメックスビジネスゴールド | × | — | — | — |
| アメックスビジネスプラチナ | ○ | 無制限 | 1名まで無料 | ○(追加カード・同条件) |
| ゴールドコーポレートカード | ○ | 年2回まで | 35ドル/回 | — |
| プラチナコーポレートカード | ○ | 無制限 | 35ドル/回 | — |
(2026年4月時点)
プライオリティパスが付帯しているカードでも、「会員資格のみ」「年2回まで無料」「無制限」に分かれており、同伴者が無料かどうかも異なります。この差は年会費の差にそのまま反映されています。
個人カード3グレードの違い(グリーン・ゴールドプリファード・プラチナ)
個人向けカードの3グレードは、それぞれ付帯の水準が異なります。
グリーンカードは「年会費無料でプライオリティパスに登録できる」ものの、ラウンジ利用のたびに35米ドルの費用がかかります。利用料が無料になる枠はないため、頻繁にラウンジを使いたい方には向きません。
ゴールドプリファードは年2回まで無料です。海外旅行が年1〜2回程度の方なら、実際の使いどころにちょうど合う水準です。
プラチナは利用回数が無制限で、同伴者1名まで無料になります。出張や旅行の頻度が高い方、あるいは毎回パートナーと一緒にラウンジを使いたい方には、プラチナの水準が現実的な選択肢になります。
ビジネスカードの付帯状況(ビジネスプラチナ・コーポレート)
法人・個人事業主向けのカードでは、ビジネスゴールドとビジネスグリーンにはプライオリティパスが付帯しません。
ただし、どちらも国内空港ラウンジは本会員・同伴者1名まで無料で使えるため、国内出張が中心の方はカードラウンジで十分なケースも多いでしょう。
プライオリティパスを使いたい場合は、ビジネスプラチナ(無制限・無料)またはゴールドコーポレートカード(年2回)・プラチナコーポレートカード(無制限)が対象です。
【共通】アメックスのプライオリティパスの基本ルール
どのアメックスカード経由でプライオリティパスを利用する場合も、共通するルールがあります。
利用できるのは空港ラウンジのみ(レストラン・スパは対象外)
「プライオリティパスで空港のレストランに入れると聞いたけど、アメックスでも使えるの?」と気になる方もいるでしょう。
アメックスが提供するプライオリティパスは、空港ラウンジ専用です。
国内空港で一時期対応していた飲食店やリフレッシュ施設(スパ・マッサージ等)の利用は、アメックス付帯のプランでは最初から対象外となっています。
他社が2024〜2025年にかけて次々と実施した「レストラン・スパの除外」という改悪は、アメックスにはほぼ影響がありませんでした。利用条件が最初から安定しているのは、長く使い続ける上での安心材料と言えます。
申し込み方法と会員証の受け取り

プライオリティパスはカードに自動付帯するのではなく、別途申し込みが必要です。手続きはカード会員向けのWebサイト(My Account)から行えます。
会員証の到着まで数週間かかる場合があるため、旅行・出張の予定が決まったら早めに手続きを済ませておきましょう。スマートフォンからデジタル会員証としての利用にも対応しています。
家族カード・追加カード(付帯特典あり)の会員がプライオリティパスを使う場合も、それぞれが自分のMy Accountから個別に申し込む必要があります。1枚の会員証を複数人で共有することはできません。
同伴者の料金と利用条件
同伴者のラウンジ利用には、1名につき35米ドルの費用がかかります(ゴールドプリファード・各コーポレートカードの場合)。
プラチナ・ビジネスプラチナは同伴者1名まで無料です。
2名以上の同伴者がいる場合は、1名目の無料枠を超えた人数分の費用が発生します。たとえばプラチナカード会員が2名の同伴者とラウンジを使う場合、1名は無料ですが、もう1名には35米ドルがかかります。
また、同伴者も自身の搭乗券の提示が求められます。当日の搭乗便が確認できることが利用の前提となっています。(航空券の座席クラスは問われません)
【個人カード】ゴールドプリファードのプライオリティパス
ゴールドプリファードのプライオリティパスは「使えるけれど回数に上限がある」という仕様です。年会費に見合うかどうかの判断材料を整理します。
年2回無料・3回目以降は35米ドル
ゴールドプリファードのプライオリティパスは、年間2回まで無料でラウンジを利用できます。3回目以降は1回あたり35米ドルが発生します(同伴者も同額)。
プライオリティパスの年会費(通常99米ドル相当)はカードの年会費に含まれているため、PP単体で別途登録費用を払う必要はありません。年に数回しか使わない方にとっては、この99米ドル分がカバーされている点だけでも意味があります。
海外旅行が年2回以内の方なら、十分といえるでしょう。無理に回数無制限にするよりも、必要になったときだけ追加で利用料を払う方が結果的にコスパが良いケースは多いです。
年5,6回以上になる場合は、プラチナへの格上げコストと比較してみるとよいでしょう。
家族カードでも個別に発行できる
ゴールドプリファードは、家族カード会員もプライオリティパスを個別に申し込めます。しかも本会員とは別枠で年2回無料となっています。
たとえば本会員と家族カード会員(配偶者)がそれぞれプライオリティパスを保有していれば、それぞれ年2回ずつ、合計4回分の無料ラウンジ利用が確保できます。
家族カードは2枚まで無料(3枚目以降は1枚あたり19,800円)なので、夫婦で使う場合は追加費用なしで2枚のプライオリティパスを持てます。
家族全員分の利用コストをできるだけ抑えたい場合は、各自が自分の無料枠を使い、同伴者費用を避ける運用が現実的です。
年会費39,600円に対するコスパの考え方
ゴールドプリファードの年会費は39,600円(税込)です。プライオリティパスのスタンダードプランを直接契約すると通常99米ドルかかる上、ラウンジ利用は1回ごとに35米ドルが発生します。
ゴールドプリファードでは年2回の無料利用分(35米ドル×2=70米ドル)とスタンダード年会費(99米ドル)を合わせると、169米ドル相当のプライオリティパス費用がカードの年会費に含まれている計算になります。
これにトラベルクレジット(年間10,000円)、フリーステイギフト(200万円利用達成時に1泊2名分の無料宿泊)、ゴールドダイニングなど他の特典を加えると、年会費との対比は考えやすくなります。
プライオリティパスだけで年会費の元を取ることは難しいですが、旅行関連の特典を複数活用するライフスタイルの方には使いやすい水準のカードです。

【個人カード】プラチナのプライオリティパス
プラチナカードのプライオリティパスは、ゴールドプリファードとは別次元の仕様です。回数制限がなくなるため、「毎回ラウンジを活用したい」という方の選択肢になります。
利用回数無制限・同伴者1名まで無料
プラチナカードのプライオリティパスは、プレステージ会員資格が無料で付帯します。プレステージとは通常年会費469米ドルの最上位プランで、ラウンジを何度でも無料で使える資格です。
さらに同伴者1名まで無料でラウンジに入れます。1人目の同伴者に費用がかからないため、パートナーや家族と一緒に旅行・出張する機会が多い方は、毎回のラウンジ利用コストをほぼゼロにできます。
年会費は165,000円(税込)ですが、プライオリティパスの観点だけで言えば、プレステージプランの通常費用(469米ドル)がまるまる含まれている点は実質的な価値です。年に何度も海外へ出る方であれば、回数を気にせず使える安心感があります。
センチュリオンラウンジ・国内空港ラウンジとの使い分け
プラチナカードはプライオリティパスに加えて、センチュリオンラウンジも利用できます。
センチュリオンラウンジはアメックスが独自に運営するラウンジで、食事・バー・スパなど充実した施設が特徴です。羽田空港では日本初のセンチュリオンラウンジが開設されており、プラチナカード会員は同伴者2名まで無料で利用できます。
プライオリティパス対応のラウンジは世界1,400〜1,500ヶ所以上と広いネットワークが強みです。一方、センチュリオンラウンジは国内では羽田のみ(2026年4月時点)と拠点は限られますが、内容の質の高さが特徴です。利用する空港によってどちらを選ぶか使い分けるとよいでしょう。
国内空港ラウンジ(アメックスカードラウンジ)は搭乗券の提示のみで入れるため、プライオリティパスとは別に活用できます。プラチナカードであれば、状況に応じてこれら3種類のラウンジを使い分けられます。

【法人カード】ビジネスプラチナのプライオリティパス
ビジネスプラチナのプライオリティパスは、個人向けプラチナと同水準の内容です。申込対象と、追加カード会員も利用できる点が個人プラチナとの違いになります。
追加カード会員も無制限・無料で利用できる
ビジネスプラチナでは、追加カード(付帯特典あり)会員もプライオリティパスを申し込めます。利用条件は本会員と同じく回数無制限・無料で、同伴者1名まで無料です。
追加カードは4枚まで無料(5枚目以降はゴールド仕様で13,200円/枚)なので、最大4名の役員・従業員がそれぞれプライオリティパスを保有できます。国内外を頻繁に移動する社員が複数いる企業では、出張コストの観点からもメリットになります。
個人プラチナとの条件の違い
プライオリティパスの条件(無制限・同伴者1名無料)は個人プラチナと共通ですが、いくつかの点が異なります。
| 比較項目 | ビジネスプラチナ | 個人プラチナ |
|---|---|---|
| 年会費 | 165,000円 | 165,000円 |
| 追加カード(無料枚数) | 4枚まで無料 | 家族カード4枚まで無料 |
| PP:利用回数 | 無制限 | 無制限 |
| PP:同伴者 | 1名まで無料 | 1名まで無料 |
| センチュリオンラウンジ | 利用可(羽田など) | 利用可(羽田など) |
| コンシェルジュ | プラチナ・セクレタリー(ビジネス特化) | プラチナ・コンシェルジェ・デスク |
| 申込対象 | 個人事業主・法人代表者 | 個人 |
(2026年4月時点)
申込対象が異なるため、会社員はビジネスプラチナを選べません。法人経費をカードに集約したい個人事業主・法人代表者はビジネスプラチナ、個人利用が中心の方は個人プラチナが基本の選択です。
ビジネスプラチナも個人プラチナと同様にセンチュリオンラウンジを利用できます。プライオリティパスとセンチュリオンラウンジを状況に応じて使い分けることで、出張中のラウンジ環境をより快適にできます。

プライオリティパスを活用するなら国内空港ラウンジも合わせて使う
プライオリティパスとアメックスの国内空港ラウンジは、別々の特典です。うまく使い分けることで、国内出張・海外旅行のどちらでもラウンジを活用できます。
アメックス国内空港ラウンジとの違いと使い分け
アメックスカードには、プライオリティパスとは別にアメックスの空港ラウンジサービスが付帯しています。こちらはアメックスカードと搭乗券を提示するだけで入れる、国内空港ラウンジへのアクセスです。
| 項目 | プライオリティパス | アメックス国内空港ラウンジ |
|---|---|---|
| 対象施設 | 世界1,400〜1,500ヶ所以上 | 国内主要空港+ハワイ |
| 申し込み | 別途申し込みが必要 | カード呈示のみ(申し込み不要) |
| グリーンカード | 有料(35ドル/回) | 本人のみ無料(同伴者有料) |
| ゴールドプリファード以上 | 年2回〜無制限(グレードによる) | 本人+同伴者1名まで無料 |
(2026年4月時点)
国内線の移動ではアメックスカードラウンジを使い、海外旅行ではプライオリティパスを使う、というのが自然な使い分けです。プライオリティパスは対応ラウンジ数が多く、海外での価値が特に高くなります。
よく使う空港(羽田・成田・関西・新千歳など)の対応ラウンジ
アメックスの国内空港ラウンジサービスは、国内14空港+ハワイ(ダニエル・K・イノウエ国際空港)に対応しています。
| 空港 | 利用できる主なラウンジ |
|---|---|
| 羽田 第1ターミナル | POWER LOUNGE CENTRAL・SOUTH・NORTH |
| 羽田 第2ターミナル | POWER LOUNGE CENTRAL・NORTH、POWER LOUNGE PREMIUM(プラチナ系のみ) |
| 羽田 第3ターミナル | Sky Lounge |
| 成田 第1ターミナル | IASS EXECUTIVE LOUNGE 1 |
| 成田 第2ターミナル | IASS EXECUTIVE LOUNGE 2 |
| 中部国際空港 | プレミアムラウンジ セントレア |
| 関西国際空港 | North Lounge |
| 新千歳空港 | スーパーラウンジ・スーパーラウンジアネックス |
| ハワイ(ホノルル) | IASS HAWAII LOUNGE |
(2026年4月時点)
羽田第2ターミナルのPOWER LOUNGE PREMIUMは、プラチナ・カード、ビジネスプラチナ・カード、センチュリオン・カードのみ利用できる上位ラウンジです。プラチナ系カードで羽田国際線を使う方は、このラウンジも選択肢に加わります。
利用頻度・目的別カード選び
プライオリティパスを目的にアメックスカードを選ぶ場合、自分の旅行・出張スタイルによって最適なカードが変わります。
年2〜3回の海外旅行ならゴールドプリファードで十分
海外旅行が年2回以内であれば、ゴールドプリファードの「年2回無料」の枠でほぼカバーできます。3回目に35米ドルかかっても、年間のラウンジ利用コストは限定的です。
年会費39,600円という観点では、プライオリティパス以外の特典(トラベルクレジット・フリーステイギフト・ゴールドダイニングなど)とあわせて総合的に評価するのが適切です。旅行関連の特典をまとめて使いたい方には扱いやすいカードです。
家族カードと組み合わせると、本会員・家族カードそれぞれに年2回の無料枠があります。夫婦での旅行であれば、実質4回分の無料ラウンジ利用を確保できます。
頻繁に海外出張するならプラチナ・ビジネスプラチナが元を取れる
月に1〜2回ペースで海外へ出る方なら、回数制限ありのカードはすぐに無料枠を超えてしまいます。プラチナ・ビジネスプラチナの「無制限」が現実的な選択肢になります。
ラウンジ1回あたり35米ドルとして、仮に月2回×12ヶ月=年24回の利用であれば、840米ドル相当(概ね12万円超)をラウンジ利用料として節約できます。さらに同伴者1名が無料になるため、部下や取引先を連れてラウンジを使う場面でも追加費用なく活用できます。
家族でラウンジを使いたいならゴールドプリファードの家族カードが選択肢
家族全員でラウンジを使いたい場合、全員をプライオリティパス会員にする方法と、アメックス国内空港ラウンジ(同伴者1名無料)を組み合わせる方法があります。
ゴールドプリファードは家族カード2枚まで無料で、それぞれがプライオリティパスを個別に保有できます。夫婦でそれぞれプライオリティパスを持っていれば、2人の旅行で互いの同伴者費用なしにラウンジへ入れます(各自が自分の無料枠を使う形)。
子どもを含む3名以上での利用は、プライオリティパスの枠だけでは費用が発生するケースもあります。人数や頻度に応じて、国内空港ラウンジ(カード提示)との使い分けを考えてみましょう。
改悪の影響と現状(アメックスはほぼ影響なし)
「プライオリティパスはどんどん改悪されている」という印象を持っている方も多いでしょう。実際、2024〜2025年にかけて多くのカード会社が利用条件を変更しています。アメックスへの影響がどの程度あったのかを整理します。
2024〜2025年の他社改悪の流れ
プライオリティパスを取り巻く環境が大きく変わったのは、2023年頃から国内空港でレストランやスパなどがプライオリティパスの提携施設に加わったことが発端です。利用者が急増した結果、カード会社がコリンソングループ(プライオリティパス運営会社)に支払うコストが想定を大きく超え、各社が対応を迫られました。
主な改悪の流れは以下のとおりです。
- 2024年10月:三菱UFJカード・プラチナが国内外のレストラン・リフレッシュ施設を除外
- 2024年10月:JCBプラチナ・ゴールドザプレミア・ザクラスが国内のレストラン・リフレッシュ施設を除外(海外は継続)
- 2025年1月:楽天プレミアムカードがラウンジ以外の施設を除外+年間5回の利用制限を導入
- 2025年4月:三井住友カードプラチナ・ダイナースクラブカードが国内のレストラン・リフレッシュ施設を除外(海外は継続)
- 2025年8月:プライオリティパス本体が日本国内の提携飲食店・リフレッシュ施設への到着後利用を原則禁止(全カード共通の制度変更)
アメックスがほぼ影響を受けなかった理由
アメックスが提供するプライオリティパスは、当初から空港ラウンジのみが対象です。提携レストランやスパは最初から対象外として設定されているため、他社が相次いで実施した「レストラン・スパの除外」という変更を行う必要がそもそもありませんでした。
2025年8月のプライオリティパス本体の変更(到着後の飲食店利用を原則禁止)についても、アメックス付帯のプランはラウンジのみの特典のため、実質的な影響はありません。
他のカードと比べると「使える施設が少ない」という見方もできます。しかし、ここ数年の改悪の波を受けずに利用条件が安定している点は、長期的に使い続ける上での安心感につながります。プライオリティパスの機能を「世界中の空港ラウンジへのアクセス」と割り切って使うのであれば、アメックス付帯のプランは現在でも十分に使いやすい内容を維持しています。

アメックスのプライオリティパスに関するFAQ
- アメックスのカードでプライオリティパスが無料で使えるのはどれですか?
-
無料利用枠があるのは、ゴールドプリファード(年2回)・プラチナ(無制限)・ビジネスプラチナ(無制限)・ゴールドコーポレート(年2回)・プラチナコーポレート(無制限)の5種類です。グリーンカードは年会費なしで登録できますが、ラウンジ利用のたびに35米ドルかかります。ビジネスゴールド・ビジネスグリーンはプライオリティパス自体が付帯しません。
- アメックスのプライオリティパスで空港レストランやスパは使えますか?
-
使えません。アメックス付帯のプライオリティパスは空港ラウンジのみが対象です。国内空港でプライオリティパス提携の飲食店やリフレッシュ施設が増えた時期がありましたが、アメックスのプランはもともとラウンジ専用として設定されていたため、そういった施設は最初から対象外です。2024〜2025年の他社の改悪もアメックスにはほぼ影響がありません。
- ゴールドプリファードの家族カードでもプライオリティパスを発行できますか?
-
発行できます。しかも本会員とは別枠で年2回無料の枠が付きます。夫婦でそれぞれプライオリティパスを持てば、2人の旅行でお互いの同伴者費用なしにラウンジへ入れます。家族カードは2枚まで無料なので、夫婦でプライオリティパスを保有しても追加費用はかかりません。
- プライオリティパスはカードを作ったら自動で使えますか?
-
自動では使えません。カードとは別に、プライオリティパスへの申し込みが必要です。カード会員向けのWebサイト(My Account)から手続きでき、会員証の到着まで数週間かかる場合があります。旅行・出張の予定が決まったら、早めに手続きを済ませておくことをおすすめします。デジタル会員証にも対応しています。
- プラチナカードのプライオリティパスと国内空港ラウンジは何が違いますか?
-
プライオリティパスは世界1,400〜1,500ヶ所以上の空港ラウンジにアクセスできる国際的なプログラムで、海外渡航時に特に価値を発揮します。一方、アメックスの国内空港ラウンジサービスはカードと搭乗券を提示するだけで使えるため申し込み不要で、国内14空港+ハワイが対象です。プラチナカードではこの両方を利用でき、状況に応じて使い分けることができます。
まとめ
アメックスのプライオリティパスは、カードのグレードによって付帯条件が大きく異なります。「無料で使えるかどうか」「何回まで無料か」「同伴者の費用はどうなるか」が判断の軸になります。
ポイントを整理すると、以下のとおりです。
- ゴールドプリファードは年2回まで無料で、同伴者は35ドル/回、家族カードでも個別に発行できます。
- プラチナ・ビジネスプラチナは利用回数無制限で、同伴者1名まで無料、センチュリオンラウンジも利用できます。
- ビジネスゴールド・ビジネスグリーンにプライオリティパスは付帯しませんが、国内空港ラウンジは利用できます。
- アメックスは当初からラウンジのみ対象のため、他社が受けた改悪の影響がほぼありません。
利用頻度が年2回以内であればゴールドプリファード、出張や旅行が月1回以上のペースであればプラチナ・ビジネスプラチナが、ラウンジコストの観点から合いやすい選択です。また、プライオリティパスとは別にアメックスの国内空港ラウンジサービスも付帯しているため、国内線と海外線で使い分ける運用が自然にできます。
まず手元のカードで申し込みを済ませていない場合は、My Accountからプライオリティパスの登録手続きを行ってみましょう。会員証が届いて初めて使える特典です。早めに準備しておくと、次の旅行からすぐに活用できます。





