こんにちは。株式会社NyamoWorld代表の大村です。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンプラチナビジネスアメックス)の追加カードを調べていると、「追加カード」という言葉が2種類の制度を指していて、しかも使える特典・使えない特典の線引きが分かりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
とくに、プライオリティパスが付かないと知って、従業員に渡す意味があるのかと迷う場面もあるはずです。
従業員用の追加カードにプライオリティパスと旅行傷害保険は付きませんが、コンシェルジュ・セゾンプレミアムレストランby招待日和・国内主要空港ラウンジ・JALマイル自動合算という本カードのコア特典の多くは、追加カード会員でも利用できます。
1枚3,300円で渡せる秘書機能つき経費カードとして、接待や出張が多い従業員ほど価値が出やすい構成です。
セゾンプラチナビジネスアメックスの追加カード(従業員カード)スペック概要
| 項目 | 追加カード(従業員用)での扱い |
|---|---|
| 年会費 | 3,300円(税込)/枚・最大9枚(本カードと同時申し込みなら最大3枚まで初年度無料) |
| コンシェルジュ | 利用可(電話・メール・チャット 24時間365日) |
| 招待日和 (1名分コース無料) | 利用可 |
| 国内主要空港ラウンジ | 利用可(同伴者は有料) |
| JALマイル自動合算 | 本会員がSAISON MILE CLUBに登録している場合のみ |
| プライオリティパス | 対象外(追加カードでは登録不可) |
| 旅行傷害保険 | 対象外(家族特約もなし) |
本文では、もう1種類の「追加カード」と呼ばれる個人版プラチナ無料発行との違い、3,300円/枚の費用対効果、申し込み手順と明細管理の実務を順に整理します。従業員に渡すべきかどうかを、自分の状況に当てはめて判断できる材料にしてください。
セゾンプラチナビジネスアメックスの追加カードは2種類ある

「セゾンプラチナビジネスアメックスの追加カードを調べると、内容が2種類あって混乱した」という声があります。実はこのカードでは「追加カード」という言葉が全く異なる2つの制度を指す場合があるため、まずここを整理しておきましょう。
- 1つは従業員用の追加カード
- もう1つは無料発行できる自分自身のプライベート用カード
この記事ではおもに前者。従業員や関係者に渡す追加カードについて解説します。
従業員用追加カードの基本スペック(年会費・枚数・発行条件)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 3,300円(税込)/枚 |
| 初年度年会費 | 本カードと同時申し込みの場合は無料 |
| 発行可能枚数 | 最大9枚 |
| 申し込み対象 | 18歳以上の社員、または本会員と生計をともにする18歳以上の同姓のご家族 |
| 利用可能枠 | 本カードの利用可能枠内(個別設定は不可) |
最大9枚まで発行できるため、複数の従業員に配布することも可能です。
本カードと同時に申し込む場合は追加カード年会費も初年度無料になるため、最初から渡す予定がある場合は新規申し込みのタイミングがお得です。
2025年リニューアルで追加された「個人版プラチナカード無料発行」とは
2025年6月のリニューアルで、セゾンプラチナビジネスアメックスの本カード会員はセゾンプラチナアメックス(個人カード)を追加年会費なしで発行できるようになりました。
これは本カード会員自身が「1枚分の年会費で公私2枚のカードを持てる」という特典で、上記の従業員や家族に渡す追加カードとは別モノです。
個人版プラチナは国内ポイントが2倍、家族特約が付くなど、ビジネスカードとは別のスペックを持っています。セゾンプラチナ(個人)とセゾンプラチナビジネス(法人)の違いを解説に関する詳細は別記事をご覧ください。
セゾンプラチナビジネスアメックスの追加カード会員にも付帯する特典
年会費わずか3,300円(税込)で持てる追加カードですが、主要特典の多くが付帯するお得な内容となっています。
コンシェルジュ(電話・メール・チャット。24時間365日)

追加カード会員も「セゾンプレミアムコンシェルジュ」をフルに利用できます。電話・メール・チャットの3チャネルで24時間365日対応しており、旅行プランの相談から航空券・ホテルの手配、レストラン予約、ビジネス会食先の提案まで幅広く依頼できます。
従業員に追加カードを渡すことで、秘書機能へのアクセス権も同時に付与できます。急な出張先でのホテル確保や接待レストランの選定なども任せられる点は、年会費3,300円の中でも特に見落とされやすい価値です。
詳しいコンシェルジュの活用法はセゾンプラチナビジネスのコンシェルジュサービスを徹底解説をご覧ください。
セゾンプレミアムレストラン by 招待日和(2名以上で1名分コース無料)

通常年会費33,000円(税込)のレストラン優待サービスが、追加カード会員も利用できます。
国内351店舗・海外71店舗の対象レストラン(2026年6月時点)で、指定のコース料理を2名以上で予約すると1名分のコース料金が無料になります。
対象のコース料理は1人あたり1万円~2万円が相場なので、年に1回利用するだけでも追加カード分の年会費を軽く回収できてしまいます。
- 利用できるのは各レストランにつき半年に1回
【A期間:4〜9月、B期間:10〜3月】 - 異なる店舗であれば本特典を何度でも利用可能
- 4名以上の予約でも1度の利用で無料になるのは1名分のみ
詳細はセゾンプラチナビジネスのレストラン特典【セゾンプレミアムレストラン by 招待日和】を参照してください。
国内主要空港ラウンジ

追加カード会員も、国内主要空港のラウンジを利用できます(回数無制限)。北海道から沖縄・ハワイまで全国の空港に対応しており、出張前のラウンジ休憩やWi-Fi環境での業務作業にも活用できます。
利用時は追加カードの本体と当日の航空券の提示が必要です。スマートフォンに表示したカード画面では代替できないため、出張時はカード本体を持ち歩くよう従業員に伝えておきましょう。
なお、同伴者は有料になります。
SAISON MILE CLUBのJALマイル自動合算(本会員登録時のみ)
追加カードの利用分は、本会員がSAISON MILE CLUBに登録している場合に限り、本会員のJALマイルに自動で合算されます。追加カード単独での登録はできません。
SAISON MILE CLUBを利用している人の声で多いのが、「交換の手間も手数料もなく、自動で貯まっていくのがラク」というものです。永久不滅ポイントを手動でマイルに交換していた頃の面倒くささと比べて、支払いをカードに寄せるだけでマイルが積み上がっていく手軽さを評価する声が目立ちます。
一方で「セゾンプラチナを持っていたのに、マイルが貯まる登録に気づかず損していた」という後悔の声も少なくありません。SAISON MILE CLUBは自動で始まるわけではなく、本会員が自分でNetアンサーから登録して初めてマイル積算がスタートします。本会員が未登録の場合、追加カードの利用分もマイルになりません。早めに確認しておきましょう。

【一覧】本会員と追加カード会員の特典付帯状況
主要4特典のほかの付帯状況も含め、本会員と追加カード会員の特典の有無をまとめると以下のとおりです。
| 特典 | 本会員 | 追加カード会員 |
|---|---|---|
| 永久不滅ポイント | 〇 | 〇(本会員に合算) |
| コンシェルジュ | 〇 | 〇 |
| セゾンプレミアムレストラン by 招待日和 | 〇 | 〇 |
| 国内主要空港ラウンジ | 〇 | 〇 |
| SAISON MILE CLUB (JALマイル自動移行) | 〇 (要本会員登録・別途年会費5,500円) | 〇 (本会員登録時のみ、利用分が合算) |
| アメリカン・エキスプレス・コネクト | 〇 | 〇 |
| ショッピング安心保険 | 〇 (年間最高300万円・購入から120日間) | 〇 (追加カードで購入した物品も補償対象) |
| サイバー保険 | 〇 (1法人年間500万円・1事故100万円) | 〇 (法人単位の補償。役員・使用人の業務遂行も対象) |
| 国際線手荷物宅配サービス | 〇 (往復各1個無料・成田/羽田/中部/関西) | 〇 |
| プライオリティ・パス | 〇 | × |
| 海外旅行傷害保険 | 〇 (最高1億円・利用付帯) | × |
| 国内旅行傷害保険 | 〇 (最高5,000万円・自動付帯) | × |
| ゴルファー保険 | 〇 (賠償責任最高5,000万円ほか) | × |
| 家族特約(旅行保険) | × | × |
| 個人版プラチナカード無料発行 | 〇 (本会員特典) | — |
プライオリティパスは追加カードに付帯しない

プライオリティパスが追加カードに付かないと知って「それなら追加カードを渡す価値があるのか」と感じる方もいるでしょう。結論を先に言うと、プライオリティパスは本会員のみが登録でき、追加カード会員には付帯しません。
本会員が世界1,400〜1,500ヵ所以上のラウンジを無制限で使える一方、追加カード会員が使えるラウンジは前述の国内空港ラウンジ(カード直接提示型)のみです。
従業員全員にプライオリティパスを持たせたい場合は、各社員がプライオリティパス付きの法人カードを別途持つ形になります。法人プラチナカードの選択肢を比較したい場合は法人プラチナカード徹底比較を参考にしてください。
旅行傷害保険も追加カード会員は対象外
海外・国内の旅行傷害保険も、追加カード会員には適用されません。家族特約もビジネスカードには付帯していないため(個人版プラチナには付帯あり)、本会員と追加カード会員の補償差はかなり大きいです。一目で分かるよう整理すると以下のとおりです。
| 補償項目 | 本会員 | 追加カード会員 |
|---|---|---|
| 海外旅行傷害保険 | 最高1億円 (利用付帯) | 対象外 |
| 国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円 (自動付帯) | 対象外 |
| 家族特約 | 付帯なし | 付帯なし |
出張が多い従業員に追加カードを渡す場合、旅行保険の手当ては別途必要です。一般的な補完策として以下が考えられます。
- 会社の団体旅行保険を活用する
- 旅行保険が付帯した別のクレジットカードを従業員が保有する
- 出張ごとに旅行保険へ加入する
プライオリティパス・旅行保険がない制限と、コンシェルジュ・招待日和・国内空港ラウンジのメリットを天秤にかけたとき、従業員の出張頻度や業務内容によって追加カードの発行価値が変わってきます。
追加カード1枚3,300円の費用対効果を試算する

追加カードに年会費3,300円を払う価値があるかどうか、特典の活用パターンで考えてみましょう。
コンシェルジュ・招待日和を使うなら3,300円の元は取れるか
費用対効果を考えるうえで最もわかりやすいのが、招待日和の活用です。通常33,000円の年会費が必要なサービスを、追加カードでも利用できます。2名以上での会食でコース1名分が無料になるため、1回の利用だけで年会費3,300円を大きく上回る価値が得られます。
接待・会食が多い従業員に渡せば、招待日和1回の利用で年会費は回収できます。コンシェルジュも加えると、急な出張での宿泊手配や接待先の調整を任せられる秘書機能が3,300円で使えることになります。
セゾンプラチナビジネスアメックス本体の費用対効果についてはセゾンプラチナビジネスの損益分岐点は?も参考にしてください。
経費明細が追加カードごとに分かれて経費精算コストを削減できる
追加カードの利用明細は、カードごとに区別してNetアンサーで確認できます。複数の従業員に追加カードを渡している場合、誰がいつどこで使ったかを一元管理できるため、月次の経費精算に直接活用できます。
従業員が立替払いをして後から申請する手間がなくなるため、枚数が増えるほど経費管理の効率化効果が高まります。追加カードを複数枚発行している場合は、この管理メリットが年会費3,300円/枚の費用対効果を底上げする要因になります。

セゾンプラチナビジネスアメックス追加カードの申し込み手順

追加カードの申し込みは本カードと同時でも、後から追加することもできます。手続き方法は複数用意されており、最もシンプルなのはNetアンサーからのオンライン申し込みです。
本カードと同時申し込み(最大3枚・初年度無料)と後からの追加申し込み
本カードを新規申し込みするタイミングで、同時に最大3枚の追加カードを申し込めます。このとき初年度の追加カード年会費が無料になるため、最初から複数の従業員に渡す予定がある場合は同時申し込みが最もお得な方法です。
4枚目以降や、カード取得後に追加したい場合は以下の方法で申し込みできます。
| 方法 | 手順 |
|---|---|
| Netアンサー(Web) | Netアンサートップ→「クレジットカード」→「各種サービス・キャンペーン」→「家族・追加カード」。申し込み完了後1週間程度で発送 |
| 電話 | カード裏面の電話番号に連絡し、登録申込書を取り寄せる |
| 郵送 | 登録申込書を返信用封筒で返送 |
| セゾンカウンター | 最寄りのセゾンカウンターで手続き可能 |
なお、本カードの新規入会キャンペーン特典は、カード受取後に追加申し込みした場合は対象外です。初年度無料を活かすには、本カード申し込み時の同時申し込みが必要です。
本カードをまだ持っていない場合は、同時申し込みで追加カードも初年度無料になるこのタイミングが最もお得です。入会キャンペーンの最新情報はセゾンプラチナビジネスアメックスの紹介キャンペーンで確認できます。

追加カードの明細管理と利用可能枠
追加カードの利用代金は本カードと合算で引き落とされますが、NetアンサーではカードごとにIDが分かれて明細が表示されます。「誰がいつどこで使ったか」を個別に把握できるため、月次の経費精算に直接活用できます。経費精算で立替・後日申請が消えるので、追加カードを発行するほど経理側の手間が減る点が、3,300円/枚の年会費に対する隠れた費用対効果になります。
利用可能枠は本カードと共有—個別限度額は設定できない点に注意
利用可能枠については少しクセがあります。追加カードを何枚発行しても、利用可能枠は本会員の枠を全員で分け合う(あるいは食い合う)形になり、追加カードごとに独立した枠が新たに付与されるわけではありません。たとえば本カードの利用枠が300万円なら、本会員+追加カード会員全員の合計利用額が300万円までという扱いです。
さらに、セゾンプラチナビジネスアメックスでは追加カードごとに個別の限度額を設定することができません。これはビジネスカードとしては明確なデメリットで、「営業担当の追加カードは月50万円まで」「役員用の追加カードは枠フル」といった枠の振り分け管理ができないため、特定の従業員が大きな経費を使うと他の従業員の利用が圧迫される可能性があります。
複数の追加カードを集中的に使う月は、Netアンサーで枠の残高を事前に確認しておくと安心です。従業員ごとに細かい上限を設けて統制したい場合は、追加カード単位で限度額設定ができる別の法人カードを併用することも検討対象になります。
セゾンプラチナビジネスアメックスの追加カードに関するFAQ
- 追加カードでプライオリティパスは使えますか?
-
いいえ、追加カード会員はプライオリティパスを利用できません。本会員のみが登録できる仕様で、追加カード会員が使えるラウンジは国内主要空港のカードラウンジ(カード直接提示型)に限られます。全員にプライオリティパスを持たせたい場合は、各社員がプライオリティパス付きの法人カードを別途持つ形になります。
- 追加カードの年会費はいくらですか?
-
1枚あたり3,300円(税込)で、最大9枚まで発行できます。本カードと同時に申し込んだ場合は、追加カードも初年度の年会費が無料になります(同時申し込みは最大3枚まで)。利用代金とポイントは本カードと合算され、明細はカードごとに分けて確認できます。
- 追加カード会員もコンシェルジュは使えますか?
-
はい、追加カード会員も電話・メール・チャットで24時間365日コンシェルジュを利用できます。出張時のホテルや航空券の手配、接待先のレストラン予約まで、本会員と同じように依頼できるため、従業員に「秘書機能」を渡すような使い方ができます。
- 追加カード会員にも旅行傷害保険は付きますか?
-
いいえ、海外・国内の旅行傷害保険はいずれも対象外です。ビジネスカードには家族特約も付帯していません。出張が多い従業員に追加カードを渡す場合は、会社の団体旅行保険や、旅行保険が付帯した別カードの利用などで補完してください。
- 本カードを持っていなくても追加カードだけ申し込めますか?
-
いいえ、追加カードは本カード会員でなければ申し込めません。本カードと追加カードを同時に申し込むと、追加カード初年度の年会費(3,300円/枚×最大3枚)が無料になるため、これから利用する場合は新規入会のタイミングで同時申し込みするのが最もお得です。
まとめ
セゾンプラチナビジネスアメックスの追加カード(従業員用、年会費3,300円/枚・最大9枚)は、コンシェルジュ・セゾンプレミアムレストランby招待日和・国内主要空港ラウンジ・JALマイル自動合算(本会員のSAISON MILE CLUB登録時)が利用できます。一方で、プライオリティパスと国内外の旅行傷害保険は対象外なので、出張の多い従業員には会社の団体保険や別カードで補完しておく必要があります。
接待や会食、出張先の手配を従業員に任せたい場面では、招待日和を1度使えばすぐに年会費を回収でき、コンシェルジュも組み合わせれば「秘書機能つき経費カード」として活躍します。経費明細もカードごとに区別して確認できるため、発行する枚数が増えるほど経費精算の手間は軽くなります。
行動の目安
本カードをすでに持っているなら、Netアンサーから追加申し込みを進めるのがいちばん早いです。これから本カードを取得する予定なら、新規申し込みのタイミングで追加カードも一緒に申し込んでおくと、初年度の追加カード年会費が無料になります。


この記事は、株式会社NyamoWorld代表の大村和義(にゃも)が、実際の利用状況・公式情報・最新の制度変更をもとに随時更新しています。
カード特典や条件は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトもあわせてご確認ください。

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